ソフトを開発しようと思った動機、背景
「ClashLock」は、会社で情報漏洩に注意するように勧告された際に、思いつきで30分ほどで作ったソフトがもとになっています。私の職場のパソコンはもう5年近く使っているので、ハードディスクの中に大量のデータがあります。これを企業機密情報・個人情報を含むものなどに分けて管理することなどできるはずもなく、かといってすべて暗号化するには時間がかかりすぎます。そこで「とりあえず開けなきゃいいか」という軽い気持ちで作ったのがこのソフトです。その後、展開作業が面倒臭くなって、ビューアを作成しました。「拡張子と暗号化に使ったソフトさえわからなければ、解読される危険は極めて少ない」と考え、現在のように拡張子偽装機能やビューア擬態機能を付けました。
開発中に苦労した点
暗号化形式がシンプルなため、作成に苦労したことはありませんが、使いやすさの追求には、かなり試行錯誤しました。最終的に、設定項目をすべて取り去って、操作を単純化するとともに、データフォルダやレジストリに痕跡を残さないようにしました。
ユーザにお勧めする使い方
「ClashLock」は、暗号化強度の点から重要ファイルの暗号化には向きませんが、暗号化する時間の手間が惜しいとき、よく使うファイルなどの暗号化が面倒なときに便利です。また、別の強力な暗号化ソフトで暗号化したファイルを隠すため、さほど重要でないファイルを大量に暗号化しておき攪乱する、といったセキュリティ補助としての使用もお勧めです。
実際に使う場合は、暗号化強度の低さを補うためにビューアは偽装し、「ClashLock」本体は速やかに削除して、必要なときにダウンロードするのをお勧めします(ビューアはデスクトップのショートカットに擬態すると便利です)。
今後のバージョンアップ予定
このソフトはひとつの完成形として考えているので、大きな変更をするつもりはありません。
(のんぱぱ)