「Tank Tank Revolution!」は、戦車を操って敵性都市の中で敵戦車や戦闘ヘリと戦いながらミッションをクリアしてゆく3Dアクションシューティングゲーム。制限時間内に与えられた目標をクリアして、ミッションを成功させることが目的。マップエディタを使って、オリジナルミッションを作成することも可能だ。

操作は、マウスとキーボードを併用して行う。戦車の車体移動はキーボードで、砲塔はマウスでコントロールする。車体移動は、【W】で前進、【S】で後退、【A】で左旋回、【D】で右旋回となっている。砲塔は、車体の向きとは関係なく360度旋回する。マウスを左右に移動させると砲塔が回転して、照準が画面の左右中央に来るよう自動的に変化する仕組み。上下に移動させて、照準を一定の範囲内で上下させることもできる。マウスを左クリックすると、照準の方向に向かって主砲が発射される。

主砲のほかにホーミングミサイルも装備され、右クリックで武装を交互に切り替えられる。武装がミサイルに切り替わると、砲塔の上にアンテナが立ち、照準も横長の大きな長方形に変化する。照準の枠の中に敵の機体を一定時間捉え続けると自動的にロックオンし、ミサイルを発射できるようになる。この状態でクリックすると、ロックオンされたすべての対象めがけてミサイルが発射され、敵に命中するまで追尾する。

主砲には弾数制限がなく、無限に発射することができる。ただし、連続発射を続けるとオーバーヒートして、緊急冷却が終了するまでの一定時間、発射することができなくなる。スモールミサイルは、搭載されている30発すべてを撃ち尽くすと、そのミッションが終了するまで補充できない。使いどころを選んで、大事に使った方がよい。主な使いどころは、主砲では命中させることが困難な戦闘ヘリの撃墜だ。自動ロックオンされたターゲットに対してしか発射することができないため、建物の破壊には使うことはできない。

ゲームの最大の特徴は、破壊のターゲットが敵戦車や敵戦闘ヘリだけにとどまらないこと。都市にある建造物すべてが攻撃対象となる（敵の出撃口だけは例外で、これは決して破壊することができない）。目につく限りのものに向かって主砲を発射し、徹底的に破壊の限りを尽くさなければならない。

うまくビルを破壊すると、ターゲットとしたビルだけでなく、周囲のビルをいくつも将棋倒しにすることができる。ガスタンクの場合はさらに派手で、爆発時の爆風で敵機はもちろん、周囲のビルまでなぎ倒してしまう。敵を大量に引きつけておいてタイミングよく爆発させれば、敵部隊を一気に撃破することが可能だ。

用意されたミッションは4種類。

• Mission001：10分以内に都市を90%以上破壊する（チュートリアルミッション）
• Mission002：10分以内に敵機を75機以上破壊する（チュートリアルミッション）
• Mission003：ともかく5分間生き延びる（チュートリアルミッション）
• Mission004：10分以内に敵機を150機以上破壊して、敵性都市の守備部隊を壊滅させる（正式ミッション）

ミッション成功のコツは、戦車の足を止めることなく都市を縦横無尽に走り回りながら、まだ破壊されていない建物に向かって主砲を撃ちまくること。敵の都市機能を壊滅するだけでなく、建造物の倒壊に巻き込んで敵の機体を破壊するという戦果も期待できる。避けたいのは、倒壊したビルの残骸などに挟まれ、抜け出すのに手間取ること。同じ場所での長時間の戦闘も避けたい。そうしないと、次々と出撃してくる敵の増援部隊に囲まれて袋叩きにされてしまう。

ビルの残骸や敵戦車などを通り抜けてしまうことができるなど（もしかしたらわざとそうしているのかもしれないが……）、3D処理に若干甘い点があるのは気になるが、全体として非常によくできたエキサイティングなゲームだ。ぜひ、ひとりでも多くの人に楽しんでもらいたい。

開発中に苦労した点
3Dゲームを本格的に作るのがはじめてだったので、プログラム面ではどうすれば画面上で雰囲気が出るか、試行錯誤を繰り返しながらの開発でした。画像や3Dモデル、BGM、音声等のほぼすべての素材を自前で用意しています。そのため、プログラミングをし、画像や3Dモデルを作りながら、作曲家や声優さんとの打ち合わせを繰り返しつつ、開発を進めてゆくという状況になり、その部分では苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
マップエディタを搭載しているので、自分で設計した都市を自分で攻め落としたり、友だちにプレイしてもらったりするとおもしろいのではないかと思います。BGMは全曲このゲームのために作られたもので、戦闘中に流れる曲は戦闘ごとにランダムで変化します。そういった部分も含めて全体の持つ空気感を楽しんでいただければ、と思っています。

今後のバージョンアップ予定
未実装のメニューの実装、敵・建物の種類の追加、インタフェースの改善やバランス調整など、まだまだ未完成な部分が多いので、改善点は多いですが、片っ端からバージョンアップしてゆくつもりです。