平安期の古典小説「源氏物語」に登場する和歌を題材にしたタイピング練習ソフト。冒頭の四帖(「桐壺」「帚木(ははきぎ)」「空蝉」「夕顔」)に登場する和歌を入力しながらタイピングを練習できる。「源氏物語歌集 夕顔編」は、Adobe Flash Playerを利用したタイピング練習ソフト。「源氏物語」の雰囲気に浸りながらタイピング練習を行えることが特徴。BGMとして雅楽風の調べが常に流れるほか、タイピング音を琴、琵琶から選択することもできる。タイピング練習だけでなく、登場人物になぞらえて評価される性格判断もある。ローマ字入力、かな入力のいずれにも対応する。
用意された練習メニューは「基本練習」「本編 フリーモード」「本編 性格判断コース」の3種類。「基本練習」では、キー入力の基本としてキーボードの中段/上段/下段それぞれや数字・記号などの入力練習を行えるほか、源氏物語の登場人物名や原文の入力も練習内容として用意されている。
「本編 フリーモード」は、「源氏物語」に登場する和歌を入力するもの。入力画面には、ガイドとしてタイプするキーが表示されるほか、その歌の現代語訳も読むことができる。また、タイピング練習の前後には「源氏物語」のストーリーの要約が挟み込まれ、物語の流れとその中で歌がどのように詠まれているかを理解できるよう工夫されている。
「本編 フリーモード」では一帖ごとにタイピングの評価が表示されるのに対し、「本編 性格判断コース」では四帖分すべてを通して練習を行い、最後にその結果をもとに「源氏物語」の登場人物に見立てた評価がなされる。「本編 性格判断コース」での総合評価はランキングに登録され、上位10位のリストを参照できるようになっている。
ユーザは最大3人まで登録することが可能。好みの名前で登録できるほか、「更衣」「女御」「局」「大納言」「内親王」といった称号を選択・登録しておくこともできる。
アプリケーションの起動中は、ランキングが表示されている間などのごく一部を除き、雅楽のような調べが常に流れる。さらにタイピング音は「琴1」「琴2」「琵琶」の3種類から好みの音を選ぶことができる(音量の調節も可能)。
そのほか、「本編」実行中にキーボードを表示する/しないも選択できる。「基本練習」ではオプション設定にかかわらず常にキーボード図が表示され、ホームポジションやタイピングする指を教えてくれるのに対し、「本編」に表示されるキーボードはキーの位置を教えるガイドのみとなる。