天罰によってアイスクリームに変えられてしまった少年が主人公のアクションパズルゲーム。美しいグラフィックと「アイスクリームを食べて身体を修復しながら、アイスクリームを売る」というシュールな設定が魅力。「MakeMakeIcecream」は、
- 神様に罰を当てられ、アイスクリームにされてしまった少年を操り、元の身体に戻るためにアイスクリームを売りまくる
というユニークな設定のアクションパズルゲーム。フランスのパリに住むごく普通の少年「プロコープ」は、おこづかいをすべてつぎ込んでしまうほどのアイスクリーム好き。それだけでは飽き足らず、ある日とうとう母親のサイフにまで手を出してしまう。そこへ「神様」が現れ、プロコープの身体をアイスクリームに変えてしまう。このままでは、身体が溶けないように一生冷蔵庫の中で暮らすしかない。元の身体に戻してほしいと懇願するプロコープに突き付けられた条件は、世界を舞台にアイスクリームを売り歩き、10万フランを稼ぐこと……。用意されたゲームモードは「ストーリーモード」と「スコアモード」の2種類。ゲームの基本的な内容はどちらも変わらないが、ストーリーモードでは、10万フランという目標額を達成することで、2種類のエンディングを見ることができるようになっている。ゲーム中、「ヒマつぶし」を選択すれば、プロコープが人間に戻るまでの物語を見ることも可能だ。
スコアモードには目標額やエンディングなどはなく、高い評価を目指してエンドレスでゲームを楽しめる。ストーリーモードでも、エンディング終了後にスコアモードへ移行して、そのままエンドレスにゲームを継続することが可能だ。
操作はキーボードで行う。操作の中心となるのは、画面右側中央に据え付けられ、中が5×5に区切られた「アイスクリームボックス」。【Z】/【Shift】キー+カーソルキーで中のアイスクリームを縦・横一列まとめて移動でき(移動方向の一番先頭にあるアイスは最後尾に運ばれる)、アイスを自由に並べ替えることができる。移動の対象となる列は、カーソルを移動させて指定する。
アイスクリームボックスの下には、左から「補給レバー」「抽出レバー」「廃棄レバー」が並び、【X】+左/右カーソルキーで、プロコープをレバー間で移動させて操作する。「抽出レバー」を操作すると、アイスボックスの左から2列目のアイスがコーンの上に落ちる仕組み。お客の注文通りの種類と個数(順番は問われない)のアイスをすばやく揃え、抽出レバーを引くことが操作の要となる。
「補給レバー」は、アイスを補給口から補充するためのもの。このレバーを引くと、1、3、5列の真上にある補給口からアイスクリームが新たに補給され、列の空きが自動的に詰められる。「廃棄レバー」は、4列目のアイスを廃棄するためのもの。ただし、使う機会はあまりない。
アイスクリームの種類は、バニラ、チョコ、オレンジ、グレープの4種類。お客はこの4種類を組み合わせて、3〜5段のアイスを注文してくる。無事お客に注文通りのアイスを渡すことができれば、お金が支払われる。連続して成功すると「連鎖」となる。3連鎖以上でアイスクリームが自動補給されるなど、連鎖を続けることで有利な要素が増えるシステムとなっている。
ミスとなるのは、お客の注文と違うアイスを渡してしまったときと、お客の待ち時間以内にアイスを渡せなかったとき。ミスをすると連鎖が消えて評価も下がり、神様からは320フラン没収されてしまう。
待ち時間が短いお客もいるので、注意が必要。お客の待ち時間は、画面左端中央にある黒板で確認できる。お客が二人いるときのアイスを渡す順番は自由。あとからきたお客に先にアイスを渡しても、ペナルティは発生しない。
プレイヤーはお客にだけかまけていてはいけない。プロコープの状態に常に注意を払うことも重要だ。何しろプロコープの身体はアイスクリームでできているので、気温によってどんどん溶けてゆく。身体が溶けて、画面下部の「メルトメーター」の中ほど、「critical」までバーが減ってしまうとゲームオーバー。これを防ぐには、アイスクリームボックスの中で縦か横一列同じ種類のアイスを揃えてプロコープに食べさせ、メーターを回復させるしかない。
プロコープにチョコレートアイスを食べさせると、身体がチョコレートコーティングされ、メルトメーターの下にある「チョコアーマーメーター」がなくなるまでの間、身体が溶けなくなる。