書類の作成から印刷、電子申告・納税システム(e-Tax)による送信にまで対応した確定申告書類作成ソフト。「確定申告の達人2008(個人納税者用)」は、個人納税者を対象にした確定申告書類作成ソフト。操作画面は申告書類のイメージそのままで、書面での確定申告に慣れたユーザにも使いやすい。連動する会計ソフトからデータを読み込んで青色申告用決算書を作成することも可能。Windows Vista/XP/2000で動作するが、起動するにはWebページからログインする必要がある。対応するブラウザはInternet Explorer 6.0 SP1以降(それ以外のブラウザでページにアクセスしても、ログインすることはできない)。
初回ログイン時には、基本情報として納税者の氏名や住所、依頼税理士、還付金の振込先などを登録する。電子申告を行う人のために、利用者識別番号や電子証明書、メールアドレスなどの登録や、暗証番号の変更などを行う機能も搭載されている。
次に、申告に必要な書類を選択する。申告の種類をリストから選ぶと、関連する帳票がリストアップされる仕組み。職種や条件をもとに必要な書類を選択してくれる「書類作成ナビゲーション」も利用できる。
書類作成時の入力画面は、申告書のイメージがそのまま再現されたもの。表示倍率を変更して書類全体を見渡したり、入力する個所を拡大表示したりといったこともできる。数字の入力は、書類の入力欄をクリックするとテキストボックスが現れ、入力後に他の項目へ移動すると、書類のマス目に数字が記入される方式。【Enter】キーや【Tab】キーで入力欄を移動することも可能で、快適に操作できる。給与や雑損控除などのグループ単位で入力できる「入力ナビゲーション」も用意されている。
申告書の第一票、第二票、所得の内訳書などの書類は、タブを使ってワンタッチで切り替えられる。内訳書や医療費明細書ではページを追加することも可能で、収入元や医療費の支払いが多くても柔軟に対応できる。
作成した書類は、白紙や税務署が配布する申告用紙に印刷して提出することが可能。さらに、直接データを送信する電子申告にも対応する。源泉徴収票や医療関係の領収書などの添付書類も、XML形式の電子ファイルを読み込ませてあわせて送信できる。
入力した情報は、申告年単位でデータセンターに保存される。ローカルパソコン上へのバックアップやバックアップデータからのリストアも可能。電子申告ファイルのインポート/エクスポート機能も備えている。
連動する会計ソフトから「確定申告の達人2008」を起動して、自動でデータを取り込むこともできる。対応ソフトは「みんなの青色申告9」「ネットde会計」「ビズソフト青色申告 2008」「やよいの青色申告 08」の4本(2007年12月現在)。