ここのところちょっとご無沙汰しているが、筆者は一時期、blogやCMSなどのWebアプリケーションをいろいろとインストールしては使い勝手を試していたことがある。そういうとき、自分のためのメモとして、また同じツールを使いたい人のための参考資料として、自分のサイトにインストール手順や設定方法などをキャプチャ画像入りで掲載していた。こういう用途の場合、たいていはフルスクリーンかアクティブウィンドウを対象にキャプチャして保存できればよいので、特に編集系の機能は必要としない(せいぜいアカウント名入力画面などにモザイク処理をする程度)。その一方で、とりあえず片っ端からキャプチャしてあとで取捨選択するので、一度保存してからだとナンバリングのやり直しなどが面倒だ。
「スクリーンアルバム」は、こんな用途にぴったりのソフトだ。キャプチャした画像をサムネイルですぐにチェックできるし、不要なものはその場で削除できるので、あとあと記事にするときの手間が省ける。また、一連のキャプチャ画像をひとつのアルバムとして保存できるのも見逃せないポイントといえる。
ただ、ここまでできるとなると、ついでだからと要望したい点も出てくる。特にお願いしたいのは、サムネイル画面での連番付きリネームだ。現在の仕様では、キャプチャ順に例えばimg00〜04と並んだ画像から02を削除すると、次にキャプチャした画像が02となって、キャプチャ順に並べるとimg00、img01、img03、img04、img02となる。いってみればドライブのフラグメンテーションのような状態だ。そして、これをそのまま個別の画像として出力すると、ファイル名がそのまま付けられるので、キャプチャ順とは関係なくなってしまう。もちろん手作業でリネームすることもできるのだが、できれば自動的に連番でリネームしてくれるコマンドがあるとよいのではないかと思う。
もうひとつお願いしたいのは、サムネイルごとにメモを書き込めるようにならないだろうかという点。簡単にいえば、キャプチャしたときは覚えていても、あとでWeb用などに編集するときにはつい忘れてしまうことも多いので、その場で記録しておいて、別途テキストファイルにでも出力してくれると助かる、というわけだ。
個人的な要望はともかくとして、マニュアル作成などで大量にキャプチャする人にとってありがたいソフトであるのは間違いない。雑誌・書籍の編集者やWebコンテンツ制作者、インストラクタや企業内のIT担当者など、パソコンの指導に携わる方にぜひお勧めしたい。
(福住 護)