三人の少女が巻き起こす大騒動が描かれた、コメディタッチのファンタジーRPG。「Magic☆Treasure〜天使の舞い降りた街〜」は、魔術師見習いの少女「メリル」を中心に、武闘派少女の「アリシア」、おっとりとした話し方のシスター「カナン」の三人が活躍するファンタジーRPG。息もつかせぬストーリー展開に加え、個性的なキャラクタが特徴で、例えばメリルは、正義よりも金を優先するお宝マニアという異色の設定。相棒のアリシアは、少々おバカな天然ボケでさまざまな問題を起こす。最年長のカナンは、普段は姉御肌の面倒見のよい銃騎士だが、二人の仲間の前ではおっとりした性格を装っている裏表のある性格だ。
三人は、とある目的で旅をしていたが、その途中の「ブルーメ」の街でゴハンをめぐってひと騒動を起こす。騒動で無一文になった三人は街のギルドからの依頼で、盗賊退治で旅費を稼ぐことになる。
主人公の三人は、それぞれ戦い方が異なる。例えばメリルは、通常攻撃と魔法を使い分けるオーソドックスな戦い方。ただし、レベルアップしても新しい魔法を覚えることはできない。魔法を覚えるには世界各地の書籍を参考に、魔法の呪文を「作成」する必要がある。呪文には「初歩の攻撃魔法には『アクト』をつける」など、さまざまな法則がある。
アリシアは、「パワー」モードと「オーラ」モードを切り替えながら闘えるモード変更型。特にオーラモードは、物理攻撃が効きにくい敵にもダメージを与えられるスグレものだ。
そしてカナンは、銃を使用したタイプの戦闘。ただし、銃を使う場合は武器の特性上、常に銃弾屋で弾を補充しなければならない。このためカナンは、そこそこ強いキャラクタながら、お金をどんどん消費するという問題を抱えている。
主人公の三人だけでなく、ゲーム中盤から仲間となるサブキャラクタも非常に個性的。男でさえ持つことをためらうほどの大剣を軽々と振り回すエイミィは、強いはずなのに雑魚敵にも怯えてしまう気弱な少女。正義に燃える英雄志望のレックスも、優柔不断な性格で女性たちにタジタジ。そのほかにも、子どもながらパーティ内の数少ない良心で、回復治療に長けた少女フレデリカなど、さまざまな性格のキャラクタが集まる。ゲーム中盤からは好きなサブキャラクタを同行させることができるようになる。
サブキャラクタも、それぞれ異なったタイプの戦闘を行う。エイミィは、他のキャラクタと比べて圧倒的に戦闘能力が高い。しかし、ほかのキャラクタと異なり、プレイヤーが操作することはできない。次の行動で敵を攻撃するか、回復薬を使うか、敵に怯えてなにもしないかは運にまかせるしかない。レックスは、基本ステータスが若干弱め。ただし一定以上体力が減ると、強力な鋼鉄の義手に仕込まれた武器を使うことができるようになる。
特定のサブキャラクタをパーティに入れると、ダンジョン内で特定の行動をとれるようになる。例えばエイミィを仲間に入れれば、ダンジョン内の一部の岩を砕くことが可能。いままで進めなかったダンジョンの奥にも進めるようになる。レックスを仲間にすると、ダンジョン内に設置された、古代語で書かれた看板などを読むことができるようになり、ダンジョン内に仕掛けられたパズルのヒントを手に入れることが可能になる。