「らくちんフォト検索」は、タグを付けることで簡単に画像を整理できるようにするソフト。画面内のタグ名一覧から目的のタグを選択すると、該当する画像が表示される。インターネット上の写真共有サイトから、無償で利用できる画像を検索・ダウンロードして登録できることが大きな特徴。

画面デザインはシンプルで、操作は簡単。主な操作は、

• 画像を取り込む「インポート」
• 検索と閲覧を行う「ライブラリ」
• 画像ファイルの書き出しやコンタクトシート（サムネイルアルバム）を印刷する「エクスポート」

キーワード入力、カテゴリ指定いずれの場合も、検索対象は写真共有サイト「フォト蔵」「Flickr」「ダウンロー堂」から選べる。著作権情報（素材利用可、商用利用可など）を条件に、画像の絞り込みを行うことも可能だ。

検索を実行すると、条件に一致した画像のサムネイルイメージが表示される。ダウンロードしたいものがあれば、ダブルクリックで選択すればよい。サムネイルをマウスでポイントすると、日付やサイズ、投稿者名、著作権などの情報を確認できるようになっている。

ダウンロードを実行すると、画像は「ライブラリ」に登録される。このとき取得したファイルには、自動的にそのキーワードがタグとして付けられる。ローカルマシンから登録する場合は、インポートを実行するときに任意のタグ名を指定することが可能だ。

ライブラリ画面は、左側にタグ名のリスト、右側にサムネイル一覧が並ぶ構成。タグをクリックすると、当該タグの付けられた画像が抽出されて、サムネイルが表示される。タグを付け替えたいときは、サムネイルを選択して別のタグ名の上にドラッグ＆ドロップすればよい。

ライブラリでは、画像のダブルクリックでオリジナルのサイズのものが表示される。画像を90度単位で回転させることも可能だ。ライブラリ画面でも、著作権情報を条件に絞り込みを行える。

そのほかにも、選択した画像を指定フォルダへコピーする機能、サムネイルを並べてプリントする「カタログ印刷」機能、サムネイルを選択した状態でその画像が投稿されているページを呼び出す機能などがある。

利用者の多い大手サービスから、一括してダウンロードからライブラリ登録までできるので、コレクションをどんどん増やしたい人にぴったり。キーワード検索時のみとはいえ、タグを自動的に割り当ててくれるので、整理の手間も省ける。カテゴリ指定やローカルファイルの場合、タグ指定は手作業となるが、これもドラッグ＆ドロップなので、さほど手間はかからない。そもそもカテゴリ指定の場合はリストからの選択となり、自由にタグを付けられるわけではないので、むしろあとから自由にタグを登録できる方が便利だろう。

このように画像コレクターにはとても便利でうれしいソフトだが、そのほかでは著作権に関する情報による絞り込みが可能という点にも注目したい。素材としての利用が可能な画像や、商用利用が可能な画像を簡単に絞り込めるので、Webページ作成などで画像を探している人、収集した素材を管理したい人にとって大いに役立つはずだ。

同時に、毎日数100万点というレベルで写真共有サイトに写真が世界中からアップロードされている実情を知り、これを活かす方法はないかと考えました。デジカメの高画質化やブロードバンド化にともない、アップロードされている写真のクォリティも高く、素材として使える写真も多く存在します。また「クリエイティブコモンズ」という著作権定義のシステムの登場により、一般のユーザがアップロードした写真への著作権を簡単に定義できるようになりました。

これらをヒントに、既存の素材集を新しい形で提案する商品「らくちんフォト検索」を開発しました。

今後は、「らくちんフォト検索」でダウンロードし、管理している写真素材を、弊社製品をはじめとする印刷アプリケーションへらくちんに受け渡し、いままで以上に写真アイテムの印刷をお楽しみいただけるような工夫をしてまいりたいと思います。

開発中に苦労した点
もちろんIEなどのブラウザで写真をダウンロードすることは可能ですが、既存のやり方をどうやったら簡単な手順にできるかという点に注力しました。既存のブラウザでは、

1. 写真の元サイトにアクセスする
2. 写真を右クリックして別名保存
3. 写真の保存先を決める
4. 写真のファイル名を決める
5. 保存

「らくちんフォト検索」を使うことで、

1. 複数の写真をまとめて選ぶ
2. ダウンロードする

ユーザにお勧めする使い方
とにかく気になるキーワードで検索し、どんどんダウンロードしてください。ダウンロード時に自動でタグが付きますし、著作権の情報や作者のホームページURLなども写真と一緒に保存されますので、「とりあえずダウンロードしておいてあとで使い方を考える」という使い方ができます。使えば使うほど、自分ならではのフォトストックライブラリができあがります。

今後のバージョンアップ予定
発売前に実施した4,000名を超えるパブリックベータユーザさまからの意見をたくさんいただいています。その結果から「クォリティが高く、目的に合った写真をいかに簡単に検索できるか」というのが、今後の最重要課題だと思っています。また、「ダウンロードした素材をいかに簡単に他のアプリケーションとの連携していくか」というのも、もう一つの大きな課題として考えています。早速、2007年8月30日より弊社ソフト「らくちんCDラベルメーカー2007」との連携を実現しました。今後も対応アプリケーションを強化していきたいと考えています。