悪魔の提示する「ゲーム」に勝利することが目的のマルチエンディング型アドベンチャーゲーム。「Demon's Game」は、とある理由で死んでしまった青年が主人公のアドベンチャーゲーム。地獄の万魔殿に堕とされた主人公は、悪魔「ベリアル」から、とあるゲームを持ちかけられる。ゲームのルールはただひとつ「7日後にベリアルが質問する問いに答える」というもの。ゲームに勝利したら地獄から脱出する権利をもらい、負けた場合は悪魔に命を取られてしまう。ゲームを主催した契約者は、主人公が知らない少女だという。
プレイヤーは9匹の悪魔と、ベリアルと契約をした謎の少女の総勢10名に質問をすることができる。質問が許されるのはベリアルの問いに答えるまでの7日間で、しかも質問できるのは1日につき3名までの制限付き。さらに、プレイヤーは質問の内容を自分で決めることができず、会話における話題は悪魔の気分によって変わる。
ゲームに定められたルールにより、悪魔や契約者は嘘をつくことができない。悪魔はいずれも個性的で、素直に情報を話してくれる者、さまざまな寓話を話してくれる者、アイテムをくれる者、ひねくれた方法で真実を伝えてくる者など、さまざま。訪問した回数によって話す内容が異なることもある。
プレイヤーが悪魔たちを訪問できるのは全部で21回なのに対し、悪魔たちの情報の種類は21よりも圧倒的に多い。つまり、誰を訪問するか(どんな情報を得られるか)が最大のポイントとなる。訪問先によっては質問や行動などの選択肢を迫られることもあり、選択結果がエンディングに影響することもある。
操作は「訪問する相手を選ぶだけ」というシンプルなものながら、相手の話からベリアルの質問を予測したり、質問に隠された「罠」を見つけ出すといった推理力が必要になり、難易度はそこそこ高めとなっている。
すべての訪問が終わる7日目を迎えたあとベリアルを訪問し、出された質問に答えると、回答の内容にかかわらずエンディングに突入する。エンディングの数は全部で6種類。そのうち、真のエンディングとなるハッピーエンドは1種類だけ。真実のエンディングを手に入れるのは、なかなかハードだ。
難易度調整として、ゲームスタート時に「EASY」「HARD」のどちらかを選択できるが、EASYモードでも一度でクリアするのは難しい。さらにHARDモードでは、EASYモードよりも必要な情報を手に入れるために多くの訪問回数を要したり、ハッピーエンドに到達するために必要な条件が増えていたりと、難易度も格段にアップする。
ただし、一度でもエンディングまで到達するとタイトル画面から「EXTRA」を開けようになる。EXTRAでは到達したエンディングを確認できるほか、バッドエンドにいたった場合は「なぜハッピーエンドにならなかったか」のヒントをもらうことができる。すべてのバッドエンドを手に入れれば真実に近づくことができる、親切なシステムになっている。