シンプルなインタフェースで直感的に使える多機能画像処理ソフト。「GING(ジーン)」は、ビットマップ画像や写真画像に対して、色調補正やサイズ変更、フィルタなど、さまざまな加工機能を備えた画像処理/フォトレタッチソフト。シンプルなわかりやすいインタフェースで、軽快に動作する。画像の結合や一括変換、画面キャプチャなども可能だ。
メイン画面に用意されているのはメニューバーとツールバーのみ。1ウィンドウに1枚の画像を表示するSDI方式を採用。ファイルのドラッグ&ドロップで画像を開ける。複数同時起動も可能で、複数の画像を同時に閲覧・編集したいときは、「GING」を複数起動すればよい。現在開かれているファイルと同一フォルダ内に同一形式の画像がある場合は、ツールバーのプルダウンメニューからワンタッチで選択することができる。また、別ウィンドウとして表示される「サムネイル」から閲覧・編集対象を選ぶことも可能だ。
編集機能は、主にツールバーとメニューから利用できる。色調変換や回転、画像フィルタなどの画面全体に対する一括加工機能がメインとなっている(エアブラシやペンなどのフリーハンドの描画ツールは用意されていない)。
回転では、90度単位の回転のほか、上下/左右反転や任意角度での回転が可能。サイズの変換では、画質を考慮して5種類のアルゴリズム(補間方法)から選択して適用できる。色調補正では、RGB独立調整のほか、輝度、ヒストグラムを表示したコントラスト調整などを行える。減色も複数パターンが用意されている。
画像フィルタ機能もある。スムース/シャープネスといったフォーカス調整のほか、モザイク、エンボス、水彩画といったアーティスティックフィルタも搭載する。フォルダ内の画像を連続して表示するスライドショウや、動画ファイルの表示などの機能も用意されている。
さらに、ユニークな機能として画像の結合がある。複数枚の画像を結合して1枚の画像にできる機能で、上下左右に画像を連結できるほか、透明度を指定したオーバーレイや透明度を指定しない完全な「上書き」、画像ではなく文字をオーバーレイすることも可能。重ね合わせの位置は、元画像の四隅や中央などのほか、任意の座標を指定することもできる。
そのほかにも、変換元/変換先フォルダを指定しての形式の一括変換や、一括サイズ変更、コピー、画像種類ごとの振り分けコピーなど、多彩な機能が用意されている。