一風変わったキャラが多数登場する、ハチャメチャ店舗経営シミュレーションゲーム。飽きっぽいヒロインがやる気をなくす前に目標額を稼ぎ出すことが目的。「日記のネタがないときの逃げ道6」は、短時間で遊べる店舗経営シミュレーションゲーム。敵と戦いながら材料を集めて珍妙な商品を作り、それを売りさばいてお金を稼いでゆく。主役は、自称勇者の「ヒロ・イン子」。ある日イン子は、商人から生パンダ肉が好物のペット「トイプードル」(と商人が主張する怪物風の生き物)を買わないかと勧められる。トイプードルをいたく気に入ったものの購入資金がないイン子は、他人に売れてしまう前に購入代金の300,000Gを急いで稼ごうと決心する。
イン子は、金儲けのために店舗を経営しようと思い立つ。友人の「にゃー子」、通りすがりの「ちゅん子」、飼い猫に捨てられてしまった「A子」、イン子の妹で同じく自称勇者の「ポン子」という個性的な4人をスタッフに迎えて店をオープンすることになる。
オープニングでは、ブラックジョークやギャグを随所に織り込みながら、各キャラの簡単な紹介とエピソードが展開される。実際のゲームにはほとんど役に立たないが、笑えるオープニングは必見だ。
資金稼ぎを妨げるのがイン子の飽きっぽさ。一定時間が経過するとやる気をなくして閉店してしまう。最初に設定されている「活動限界」の時間はわずか3分で、0になる前に300,000Gを稼がねばならない。
ゲームは、「ざいりょうあつめ」「しょうひんづくり」「おみせけいえい」「おかいもの」の四つのパートに分かれている。各パートは独立しており、好きなものを選んでプレイできる。いずれのパートにも自動で採集や製造を行えるオプションが用意されている。ただし、手動でプレイした場合は経験に応じて採取、製造、経営の各レベルがアップするが、自動の場合はレベルが上がらない。
四つのパートの中でメインとなるのは「ざいりょうあつめ」。12×8のマス目で区切られたマップ上に商品の材料が隠されており、マス目を選んで決定キーを押すと、反応が得られる場合がある。材料アイテムのある場所の近くでは音が変わったり、画面が揺れたりするため、それを頼りに探せばよい。アイテムだけでなく、時にはお金が手に入ったり、敵と遭遇したりすることもある。
敵と遭遇した場合は戦闘になる。戦闘では、味方キャラに行動順が回ってくると三つの行動コマンドが表示される。行動コマンドはキャラごとに異なる。三つのコマンドの中からひとつを選ぶことになるが、その効果は選択してみるまでわからない。なかには、何の役にも立たないコマンドや、味方にダメージを与えてしまうコマンドもある。戦闘に勝利すると、敵のレベルに応じた金額が手に入る(敗北すると所持金の25%を失う)。
「しょうひんづくり」では、入手した材料を使って商品を製造する。操作は、材料を選んで決定キーを数回押すだけ。生み出される可能性のある商品はひとつの材料につき3種類で、加工の成否によって値段が上下する。製造回数に応じて製造レベルが上昇し、製造レベルが高くなると価値の高い商品が製造される確率が高まる。
「おみせけいえい」では、客に商品を売る。売却価格は経営レベルによって変化し、お客の入りは「お店の評判」と「品揃え」によって変化する。客の入りがよいと、客待ち時間が短くなって効率よく商品を売ることができる。客を殴ったり、ぼったくりしたりすることもできるが、当然評判は下落する。
「おかいもの」では、商人の店でアイテムを購入する。なかでも重要なのは「活動限界を1分間延ばせるアイテム」で、使わずに300,000Gを達成するのは不可能だといってよい。また、戦闘技能を習得できるアイテムも重要。上位レベルの敵に確実に勝つためにも、なるべく強力な技を習得しておきたい。採取、製造、経営のレベルを上昇させるアイテムや、状態をセーブできるアイテムなども用意されている。