「De.Ja.Vu」は、データファイルのバックアップを目的としたタスクトレイ常駐型のバックアップソフト。バックアップ済みのデータを参照するための機能が充実した「バックアップ・ビューアー」が特徴のひとつで、バックアップ設定の登録・管理を行えるだけでなく、カレンダーとの組み合わせにより過去に実行したバックアップの状態を確認したり、バックアップしたファイルの中からファイル名やコメントを条件に検索を行ったりできる。

「De.Ja.Vu」では、バックアップに関する設定を「バックアップタイトル」と呼ぶ。バックアップ対象はフォルダ単位で指定することが可能。オプションとして、

• バックアップ対象となる拡張子、除外する拡張子
• サブフォルダを対象とする/除外するサブフォルダ
• 対象となるファイルサイズ
• 圧縮バックアップの対象となる拡張子、除外する拡張子
• バックアップの実行タイミング
• 保存する世代数

バックアップ・ビューアーでは、「バックアップタイトル」を選択することで、バックアップしたファイルの最新の状態をリスト表示してくれる。カレンダーから日付を指定すれば、当日のバックアップ状況を確認することも可能だ。表示オプションやフィルタ機能も豊富。すべてのファイルや更新されたファイルだけを表示したり、特定の拡張子を持つファイルだけを表示したりといったことができる。

バックアップしたファイルにはコメントを書き込んでおける。書き込んだコメントの内容は、あとで確認したり、文字列検索に使用したりできる。検索は、コメントのほかにファイル名、バックアップ日付、ファイル日付、ロックあり/なしなどを条件に指定して行うことが可能。ロックは、バックアップの世代数を超えても削除されないようにファイルを保護する機能のこと。

バックアップファイルを復元する場合は、バックアップ・ビューアー上のリストからフォルダ/ファイルを選択して復元先を指定する。フォルダを指定した場合はさらにその中に含まれるファイル一覧から、実際に復元したいファイルを選ぶことができる。

定期実行（という表現は「De.Ja.Vu」の場合、正確とは言い難いが）に加えて変更があるたびに実行させることもできるので、定期バックアップのインターバルの途中でファイルを紛失したり、ハードのトラブルでデータを破損してしまったりといったリスクも最低限に抑えることができる。「時々刻々と届く重要な電子メールを確実にバックアップしておきたい」といった用途にもぴったりだ。

バックアップファイルを簡単に参照できるのも大きなメリットで、特にコメントの入力および検索では「あるファイルがその時点でどのように修正されたか」を簡単に確認できる。これは日付や何世代前といった時系列だけに頼って探すのに比べると、より具体的かつ実用的だ。

単にバックアップの世代管理ができるというだけでなく、世代別に保存したデータを効率よく利用するというレベルにまで踏み込んだソフトといえるのではないだろうか。

開発中に苦労した点
一番苦労したのは、バックアップしたデータをどう見せればわかりやすいかという点です。これはほかのバックアップソフトを使っていて一番不満だった点だからです。

バックアップを実行したそのときの状態、現在との違いをどう見せるか

どうすればバックアップの履歴を見て記憶をたどることができるのか

ユーザにお勧めする使い方
繰り返し試行錯誤しながら文書やデータを作成している方に最適なソフトだと思います。例えば、ソフトウェア開発者、設計事務所などで多く使われているようです。企画書や提案書などをよく作られている方や、Webデザイナー等にもご利用いただければと思います。

今後のバージョンアップ予定
何人かのユーザの方から貴重なご意見をいただき、いくつかの要望はこれまでのバージョンアップで実装してきました。今後も広くご意見をいただき、このソフトを進化させていきたいと考えています。