ユーザIDやパスワードを効率よく管理できるソフト。目的のWebページにすばやくアクセスし、ワンタッチでIDなどを入力できる。「ID Manager」は、ユーザアカウントやパスワードなどの情報を一括管理できるパスワードマネージャ。最大1万件のID情報を管理することが可能。パスワードの自動生成、期限切れパスワードの通知といった機能もある。フォルダツリーを備えたわかりやすい画面構成で、操作しやすい。マルチユーザに対応し、複数のユーザで使える。
ID情報はフォルダツリーで階層管理することが可能。ID情報1件につき、アカウントやパスワードなどの情報を四つまで登録できる。初期状態では「Account ID」「Password」と二つの空き項目となっている。項目名はユーザが自由に変更できる。さらに、ソフトなどのシリアル番号や、ID情報を入力するWebページのURL、メールアドレス、メモなども登録しておける。
各項目の入力内容は、ボタンひとつでWebサイトなどのフォームに貼り付けられる。複数項目を連続して自動入力させることも可能。【Tab】/【Enter】などのキーを自動入力させることも可能で、「Account ID」→【Tab】→「Password」→【Enter】のように、IDとパスワードを入力して「送信」ボタンを押すまでの処理をワンタッチで行える。
登録内容の貼り付けのほか、「登録しているWebページの呼び出し」「登録アドレスにメールを送信」「登録アプリケーションの起動」といったこともボタンひとつで行える。「項目の一括貼り付け」「Webページ呼び出し」「アプリケーションの起動」は、タスクトレイアイコンのコンテキスト(右クリック)メニューからも行えるようになっている。
ID情報とは別に、ユーザの名前、住所、メールアドレス、電話番号などの個人情報を登録できるフィールドも用意されている。登録したデータはほかの情報と同様、メイン画面やタスクトレイメニューからフォームなどに貼り付けることができる。
各ID情報には、パスワードの登録日が記録される。パスワードの有効期限(デフォルトで60日)を設定すると、期限がすぎたIDの「有効期限」欄が赤くなり、「パスワード期限切れIDのリスト」がポップアップ表示される。
パスワードを考えるのが面倒なときのために、パスワードの自動生成機能を備えている。使用する文字種類(英大文字/小文字、数字、記号)と文字数を指定すると、ランダムな文字列が生成される。生成した文字列はPassword欄に貼り付けたり、クリップボードに転送したりできる。
そのほか、ID情報一覧の印刷、XML/CSV形式でのインポート/エクスポート、FTPサーバへのアップロードなどの機能を備えている。IDやパスワードを“*(アスタリスク)”で置き換える「マスク」機能や、誤ってデータを書き換えないように保護する「更新禁止」機能もある。