Vector：自転・公転シュミレーター

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2006.11.28

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自転・公転シュミレーター
時間や視点を切り替えて、地球の公転・自転をシミュレートできる学習ソフト

■Windows XP/2000/98/95　　■フリーソフト


	太陽を中心にして全体を見た状態。時間の経過とともに地球が動いてゆく
	◎そのほかのスクリーンショット同じ位置関係で、カメラの視点だけを切り替えて「地球中心」にした状態視点はカーソルキーで自由に動かせる。さまざまな角度から地球を観察できる

地球の動きをさまざまな角度からシミュレートし、観察できるソフト。視点を「地球中心」「太陽中心」に切り替えられる。

「自転・公転シュミレーター」は、地球の回転速度などを設定し、地球の自転・公転をシミュレートすることができるソフト。起動すると、起動時点での地球・太陽の位置が画面に表示される。画面左上には四つのステータスが示される。

日付
Time Speed（day/hour/minute）
View Mode（All/Earth）
Comment

「日付」は、表示されている地球の状態がいつのものかを示す。「Time Speed」は、時間経過の速度指定。日/時/分を切り替えられる。「View Mode」は、視点が太陽中心か地球中心かを示すもの。「Comment」は、春分/秋分/夏至/冬至など、特定の日にさしかかった際に表示される。

操作は簡単。使用するキーは四つだけだ。

【Z】：時間の経過単位を変更する
【X】：カメラの視点を変更する（視点のリセット）
スペースキー：時間を経過させる
カーソルキー：視点を回転させる

【Z】キーを押すたびに、ステータスの「Time Speed」が切り替わる。選べる単位は「day（1日）」「hour（1時間）」「minute（1分）」の3種類。スペースキーを押すたびに、指定された「Time Speed」に従って時間が経過する。スペースキーは長押しが可能で、押しっぱなしにすると連続的に自転・公転する。

視点切り替えは【X】キーとカーソルキーで行う。【X】キーでは視点の中心を切り替えられる。地球から見た太陽との位置関係を把握するには地球中心の視点に、また地球の自転・公転を全体的に把握したい場合などには太陽中心の視点にすればよい。

視点の移動はカーソルキーで行う。スペースキーと同様に長押しが可能で、押した分だけ任意の方向に視点を移動させられる。地球中心の視点であれば、地球のどの方向へも回り込むことが可能。任意の場所から自転・公転を観察することができる。

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reviewer's EYE

宇宙空間を把握することは難しい。学校で天体の授業などがあると、理屈はわかっていても、感覚的に掴みづらいということもしばしば。そのため、昔から学校などでは模型を使った説明が行われているのだが、「自転・公転シュミレーター」はその現代版というべきものといえる。地球の公転・自転について理解を深めるには、うってつけの教材といえそうだ。

天体の学習をする子どもたちにはもちろん、大人が何の気なしに触ってみても、なかなかおもしろい。地球が時間の経過とともに小気味よく自転・公転していく様を、いろいろな視点で観察してみると、不思議な趣があり、しばし時間を忘れ、つい夢中になってしまう。

子どもたちが学習用として使うもよし、大人が時間潰しに眺めるもよし。ユーザのアイデア次第で、さまざまな用途で活用できそうだ。

（鈴木將義）

ソフト作者からひとこと

ソフトを開発しようと思った動機、背景
きっかけは、学校の授業で天体の授業をしたことです。そのとき、公転のことがいまいちわかりにくかったので、実際に3Dでシミュレートにしてみればわかりやすくなるのではないかと思い、制作に踏み切りました。

開発中に苦労した点
習ったこと以上のことを調べて使わなければならなくなってしまったことです。例えば、公転周期は365.26日だったり、1日は24時間じゃないなどです。まあ、おかげで公転のことはよくわかりましたが……。

ユーザにお勧めする使い方
公転や自転の勉強をするときに使っていただける幸いです。ほかのソフトのように太陽系全体のシュミレーションはできませんが、その分、太陽と地球のみに絞っているのでわかりやすいはずです。また実際に回転させてみて、季節による日の当たり方の変化や、視点を変えていろいろな視点から、日のあたり方の変化を見るのもいいかもしれません。ちなみにカーソルキーで動かせるのは視点なので、間違えないように注意してください（笑）。

今後のバージョンアップ予定
時間がないのでできるかわかりませんが、カメラの上下移動の視点変化の改善や、地上視点で見れるようにするなどのバージョンアップをしようと思っています。

（ヤス）