アナログ時代のラジオがリアルに再現されたインターネットラジオ受信ソフト。「mRX-8000」は、“70年代のアナログラジオ”をコンセプトにしたインターネットラジオ受信ソフト。回転式つまみによる選局、ボリューム調整や針式のレベルメータなど、アナログ時代のラジオが再現されている。SHOUTcastで配信されるストリーミングラジオ放送を快適に受信できる。
起動すると、自動的にインターネットにアクセスし、受信可能なラジオ局を検索する。ユーザは「Jazz」「JPOP」「Techno」などのジャンルを選んだ上で、表示された放送局名リストからひとつを選択し、「TUNING」でチューニングを合わせる──実際のラジオと同じ感覚でストリーミング放送を楽しめるのが大きな特徴だ。
メイン画面は、茶に着色されたヘアライン加工アルミをイメージしたパネルで覆われたデザイン。サイズは680×680ピクセルとやや大きめだが、重厚でバランスがよく、独特の存在感がある。放送局名リスト「ダイヤルスケール」は、古いラジオやオーディオコンポのチューナに見られる、小さなスケール(目盛り)が刻まれた幅広のベルト型。細長い半透明の選局針をスケール上で移動させて、チューニングを行う。
チューニング操作のための「TUNING」、微調整用の「FINE TUNING」、音量調整の「VOLUME」は、いずれも回転式のノブ(つまみ)。さらに「AUDIO LEVEL」「BUFFER LEVEL」(ストリーミングデータのバッファ量)のメータには針式が採用されるなど、デザイン、操作性ともにレトロなラジオのスタイルで統一されている。
マニアックな機能としては、オーディオメータの切り替え(dB/LINEAR)や「ホワイトノイズ低減」「同調ズレ補正」などが用意され、音にこだわるユーザのニーズにも応える。
画像や楽曲の情報を表示する「サウンドスコープ」機能もある。
- WAVEFORM:左右を合算してモノラル信号にした波形をオシロスコープのように表示
- SPECTRUM:左右のオーディオチャネルの周波数分布を上下2段の波形曲線で表示
- PHASE:左右のオーディオチャネルの位相差を図形で表示
- SLIDESHOW:楽曲に含まれるメタ情報を表示
の4種類のスタイルがある。SLIDESHOWでは、放送局のデータ(サイトURL、配信形式など)や楽曲の情報が表示されるほか、テキスト情報から「Google」を使って画像を検索し、表示させることも可能だ。そのほか、放送局の人気ランキングを表示する「TOP500」、擬似的なサラウンドを実現する「H-Surround」、外部入力に接続されたサウンドデバイスからの音声をラジオ音声にミキシングして再生する「LINE-IN MIX」などの機能を備えている。