「TheText」は、はじめてでもわかりやすいシンプルなインタフェースのテキストエディタ。同じ作者による開発環境「ActiveBasic」に搭載された「ProjectEditor」をもとに、汎用テキストエディタとして再設計された。タブ切り替え型を採用し、複数文書を同時に開いて、切り替えながら編集できる。背景色や文字列の色は、好みでカスタマイズできる。

大きな特徴が「WebSearch」による検索機能。入力中の文字列が自動的に画面右上のWebSearchボックスにもキーワードとして入力され、【F5】キーを押すと検索結果がブラウザに表示される仕組み。検索エンジンには「Yahoo! JAPAN Webサービス」を利用する。キーワードの直接入力はもちろん、文書内の文字列にカーソルを合わせたり、文字列を選択したりしても、WebSearchボックスにキーワードが入力される。

ウィンドウの背景や文字色などの「カラーデザイン」は、好みでカスタマイズすることが可能。テーマとしては、あらかじめ「ActiveBasicスタイル（標準）」「ダーク」の2種類が登録済み。「通常の文字」「ダブルクォート内の文字列」など、計6種類のパーツの色を個別に設定することもできる。フォントやフォントサイズ、タブサイズ（桁数）、ルーラ/行番号表示のON/OFF、カーソル行の強調表示ON/OFF、自動折り返し機能のON/OFFなども指定できる。

文字コード/改行コードを指定しての文書保存も可能。対応する文字コードはShift JIS/EUC/JIS/UTF-8。改行コードはCR+LF（Windows)/LF（UNIX）/CR（Macintosh)に対応する。

意外に便利な機能が「WebSearch」によるWeb検索機能。文字を入力していると、入力中の文字列が自動的にWebSearchボックスに表示されてゆく。【F5】キーを押せば、表示された文字列でキーワード検索が行われる。サーチエンジンにアクセスしてキーワード検索しても同じ結果が得られるが、手軽に検索できるメリットは大きい。

「カラーデザイン」を自由に変更できる点も大きな魅力だ。特に「ダーク」のテーマを選択すると、MS-DOS版のテキストエディタに似た画面配色となり、落ち着きを感じる。用意された配色以外に、好みに応じた配色を指定できるのもいい。この機能により、プログラミング用エディタとして「TheText」を使い、プログラミング言語に応じて色分け表示を指定すれば、わかりやすい画面でプログラミングを行える。

開発期間約2ヵ月、現在の「TheText」が試行錯誤の上、形になりました。ユーザを選ばず、手軽に楽しく、目に優しい。さらにはフリーソフトということで、「ユーザの新たな発見」をお手伝いできるのでは？　と考えております。

開発中に苦労した点
特に大きな苦労はなかったのですが、敢えて挙げるとすれば、独自のエディタエンジンを作成することでした。Windowsで提供されていない“元に戻す”“やり直し”等の機能、詳細なデザイニングが多々あるので、このあたりに時間を費やしました。

ユーザにお勧めする使い方
インターネット上から気になる最新ニュースなどをコピー＆ペーストしていただき、気になる（またはわからない）キーワードがあれば、カーソルを合わせて迷わず【F5】キーをPUSH！　こんな使い方がお勧めです。

今後のバージョンアップ予定
現在、よりリアルタイムにWebと連動させたツールを開発中です。そのほかには、

• 壁紙の設定が変更できるように（ユーザからの要望多数）
• バグ報告等、掲示板の作成
• コード作成者、ブロガーなどプレーンテキストを多用したいユーザに合わせた機能追加