クリップボード履歴を他のパソコンから閲覧できるクリップボード拡張ソフト。履歴の編集機能なども備える。「Nilo」は、クリップボード履歴を管理・再利用するためのソフト。Webブラウザを使って、他のパソコンとクリップボード履歴を共有することが可能。ネットワーク接続された複数台のパソコンで文字列や画像、ファイルをやりとりできる。
履歴として保持できるのは文字列、画像(BMP)、ファイル。履歴の内容は、メイン画面に一覧表示される。メイン画面では、不要な履歴の削除や文字列の編集といった操作が可能。クリップボード履歴のほかに、定型分や顔文字などを登録して利用することもできる。
履歴や定型文の貼り付けは、必要なときだけ呼び出せる「クイックボード」から簡単に行える。クイックボードは、マウスポインタがデスクトップ端に接するか、トリガーキーを押すことで呼び出せる。デスクトップ端での表示トリガーは、左右端/左端/右端から選択することが可能。表示位置も左右端/左端/右端およびマウスポインタの位置から選べる。
クイックボードでは、履歴の内容を「文字列」「ビットマップ」「ファイル」別に参照できる。「文字列」は、トリガーキーによって「定型文」にすることも可能。「文字列」「定型文」はダブルクリックで直前のカーソル位置に貼り付けられる。また、「文字列」「定型文」「ファイル」はドラッグ&ドロップでアプリケーションにコピーすることが可能。「ビットマップ」はクリップボードにコピーできる。
大きな特徴が、履歴を公開して、他のパソコンのWebブラウザから閲覧できるようにする機能。接続先アドレスとして「Nilo」が実行されているパソコンのIPアドレスまたはコンピュータ名を指定すると、「Nilo」が保持する履歴が表示される仕組み。表示内容をコピーすることで、「Nilo」の履歴データを他のコンピュータでも使えるようになる。逆に、Webブラウザ側から文字列やファイルを「Nilo」に送ることも可能で、相互に履歴をやりとりできる。
履歴の公開にあたっては「特定の文字列を含む履歴を公開対象から除外する」「BMPのファイルサイズや寸法で指定範囲を超えるものを除外する」「特定アドレス/コンピュータからのアクセスを禁止または許可する」といったオプションを設定できる。