目の前の敵を倒す“アクション”性と、限られたアイテムでステージをクリアする“パズル”要素──二つのおもしろさを体験できる面クリア型のアクションパズルゲーム。「陰陽童子物語」は、反射神経が試される“アクション”と、頭を使う“パズル”が融合した面クリア型のゲーム。ゲームの舞台は古代世界。地上では当たり前のように神々や精霊が暮らしているが、いままさに「虚無」によって滅びようとしている。プレイヤーは不思議な能力を持つ「童子」となり、「虚無に支配されかけている世界を救うために、さまざまな敵と戦う」という設定。
ゲームのベースとなるのが、各場所へ移動できる「ワールドマップ」。ワールドマップからは、主人公・童子に指示を与えたり、現在の状況を説明してくれる「瑠璃の宮殿」に移動したりできる。ゲーム内には、大きく分けて五つのステージが用意されている。各ステージには倒すべきボス敵が存在し、ボスを倒して瑠璃の宮殿に報告することで、次のステージにアクセスできるようになっている。
ステージマップ画面には「START」アイコンと「BOSS」アイコンが表示されている。「START」位置から「BOSS」アイコンまで移動し、ステージボスに勝利すればステージクリア。ただし、「START」から「BOSS」までの道程には赤い丸型アイコンが存在し、先に進むことができない。ステージボスにたどりつくには、邪魔な赤丸の上に移動して「部屋に入る」コマンドを選択し、用意されたゲームステージをクリアする必要がある。
赤丸内に用意されたゲームはシンプル。「999秒以内にゲームステージ内の『扉』にたどり着く」ことができればよい。操作は、カーソルキーでの移動や、ジャンプボタンでの1コマ分のジャンプが可能。ジャンプボタンを押し続けることで、時間無制限で飛行することもできる。ただし、空中でのホバリングはできないため、ジャンプボタンを押している限り、天井などの障害物に当たるまで上昇し続ける。
シンプルとはいえ、プレイヤーの邪魔をする敵やトラップ、触れるだけで「命」がなくなる針などが多数配置され、簡単に扉(ゴール)にたどり着くことはできない。そのために用意されているのが、プレイヤーを補助してくれるお助けアイテム。お助けアイテムには「押すと移動可能な岩や切り株」「一度攻撃すると消え、もう一度攻撃すると再出現するブロック」などがある。岩ひとつをとっても、足場として利用したり、敵の進入を防いだりと、さまざまな使い方ができる。ただし、移動可能なオブジェクトは押すことができても引けないため、使い方を誤ると身動きがとれなくなり、ゲームオーバーになってしまう。ステージの配置をうまく利用することが、クリアのカギになる。
ゲームのもうひとつのポイントとなるのが“アクション”性。ゲーム内には複数の「敵」が存在し、クリアするためには敵から逃げたり、敵を倒したりといったことが必要になる。敵の種類はさまざま。左右に移動する「土偶」、上下に移動する「埴輪」、その場から移動しない「炎」、壁に沿って移動する「火車」などがいる。
注意すべきなのが「敵には白い敵と赤い敵がいる」ということ。ゲームの開始時に、プレイヤーは「陽の童子ツェリン」か「陰の童子ドージェ」から操作キャラクタを選択できる。このときツェリンを選択すると白い敵、ドージェを選択すると赤い敵を倒すことができるようになる。逆に例えば、ツェリンで赤い敵を攻撃すると、敵は一瞬動きを止めるものの、倒すことはできない。倒せない敵に一瞬でも触れた場合は「命」が減り、ステージマップに戻されてしまう。命が0になると、最初からプレイし直すことになる。
障害となる赤丸をクリアし、BOSSアイコンまでたどり着いたら、いよいよステージボスとの戦闘だ。何度も攻撃を当てないと倒せないものや、変わった攻撃をしかけてくるものなど、ボスのタイプはさまざま。どのボスステージもアクション性は高く、すばやい動きが要求される。
もうひとつの楽しみが、自分でステージを作れる「エディットモード」。ブロックや敵、アイテムなどを自分で配置し、オリジナルステージを作成できる。作成したデータは「mpf」という形式でゲームフォルダ内に保存され、「作ったマップをプレイする」ことが可能。作者のホームページからも追加データをダウンロードすることが可能だ。