ボタンやツールバーなど、コントロール単位で画面をキャプチャできるソフト。範囲選択を1ドット単位で変更できる支援機能もある。「コントロールキャプチャ32」はその名の通り、コントロール単位での画面取り込みを行えるキャプチャソフト。キャプチャを実行すると、ウィンドウ全体などのほかに、ウィンドウに含まれるコントロールが一覧表示され、好みのアイテムを簡単に保存できる。キャプチャ画像に対して、色数変更や回転・反転などの簡易編集を行うことも可能。キャプチャ画像はBMP形式で保存できる。
キャプチャは、「デスクトップ全体」や現在開かれているウィンドウの一覧から選択して行う。ただちに実行できるほか、1秒単位で指定できるタイマや、ホットキーによるキャプチャにも対応。「キャプチャ画像にマウスを含めるかどうか」も、キャプチャ対象選択時に指定できる。
キャプチャが終了すると、エクスプローラ風のメイン画面が表示される。2ペインの左側はツリー状で、ウィンドウを構成するコントロールが親子関係を保持した状態で表示される。右側には選択したウィンドウやコントロールが表示される仕組み。選択したコントロールをクリップボードにコピーしたり、ファイル保存したりといったことも可能。キャプチャ画像がさらに細かくパーツ分解できる場合は、コンテキスト(右クリック)メニューから指定パーツをすばやく呼び出せる。
範囲選択を行って、指定範囲を保存することも可能。選択範囲を上下左右に1ドットずつ移動できる「選択枠変更ウィンドウ」が用意され、範囲変更を簡単に行える。「選択枠変更ウィンドウ」では、選択枠の四隅の角が8倍で表示される。
簡易編集機能もある。色数を1ビット(モノクロ)から24ビットの6段階から選択できるほか、「グレイスケール」「ネガを」指定して保存することも可能。画像を上下左右の反転や90°単位で回転させることもできる。既存のBMPファイルを開いて、編集を行うことも可能だ。
ユニークな機能に「カーソル貼り付け」がある。取り込んだキャプチャ画像の好みの位置に任意のカーソル画像を貼り付けられるもの。アニメーションカーソルを貼り付けることも可能で、「クリックごとに1コマ進める」オプションを利用すれば、自動的にアニメーションカーソルのコマを移動させながら貼り付けられる。
メイン画面下部に表示されるステータスバーでは、画像の大きさ、選択範囲や選択コントロールの元画像に対する位置やマウス位置の色、現在選択されている部分をファイル保存時のおよそのサイズなどを確認できる。