閉ざされた雪山から脱出するために、さまざまな謎を解いてゆくアドベンチャーゲーム。「ゾウディアック2+」は、「過去を清算する」ことを理由に、出産間近の妻を残して故郷に戻った青年・ディーンを主人公にしたサバイバルホラーアドベンチャーゲーム。故郷の街の近くにある雪山の山荘に宿泊したディーンだが、その晩同じ山荘に泊まっていた客のひとりが赤い皮膚の怪物に襲われ、絶命する。警察を呼ぼうにも電話はつながらず、外界との連絡が一切とれない極限状態。ディーンは、徒歩で救援を呼びに出る。
山荘の外に出ると、自分の位置はマップで確認できる。マップにはスキー場や天体観測所、小さな村など、さまざまな「場所」が書き込まれている。これらの場所に行き、用意された「謎」を解いてゆくのがゲームの基本。ただし、一度天体観測所やスキー場などの場所に入ると、謎をクリアするまでは外に出られない。
謎は、暗号を使ったものやアイテムを使うものなど、さまざま。例えば天体観測所では、観測所に行くだけでは星を観ることができない。星を観るためには、隠された鍵を手に入れ、分散された暗号を解いたり、パスワードで守られている鍵を手に入れたり……と、さまざまな条件をクリアする必要がある。
拾ったアイテムを駆使して、先に進む道を作らなければならない場所もある。また、「エンジン」に「ガソリン」を入れるなど、複数のアイテムを組み合わせて使用する場面もある。最初は意味不明なアイテムやヒントも、その場所を一周して情報を集めることで、使い方がわかってくる。
戦闘は、場所ごとに2〜3回程度と多くはない(それだけに「あの扉を開けて敵がいたらどうしよう」というホラー的な怖さがある)。戦闘モードは4種類。敵や状況によって異なるモードを楽しめる。
標準の戦闘形式「通常戦闘」では、「頭を攻撃する」「脚を攻撃する」といった選択肢から攻撃方法を選べる。主人公・ディーンは、ゲームの序盤で「パートナー」を選ぶことができ、戦闘時はパートナーが横から攻撃を援護してくれる。パートナーに武器を渡したり、攻撃する場所を指示したりといったことも可能。「選択肢を選ぶだけ」の戦闘ながら、奥が深い。
ゲーム開始時には「謎解きの難易度」「戦闘の難易度」をNORMAL/BEGINNERから選べる。戦闘の難易度をNORMALにすると、戦闘中に「アクションタイムバー」が表示される。タイムバーが満タンになる前に行動をしないと、自分のターンがスキップされてしまうので要注意。難易度がBEGINNERのときはタイムバーが表示されず、じっくりと自分の手を考えられる。
「通常戦闘」以外に用意されているのが、「一次元戦闘」と「二次元戦闘」。一次元戦闘では、画面に自分と敵の位置関係がシンボル化されて表示され、敵の数や位置に合わせて前後に移動しながら攻撃を行うことができる。
一次元戦闘では、プレイヤーは敵と主人公の位置関係を横から見るため、主人公を前後にしか移動させることができない。二次元戦闘では、敵と主人公の位置関係を上から見下ろしたミニマップが表示され、プレイヤーは敵の動きに合わせて、主人公を前後左右斜めの8方向に移動させられる。
一次元戦闘/二次元戦闘で重要となるのは「敵との距離」。主人公やパートナー、そして使用している武器には「命中率」が設定され、敵と離れている場合は、命中率が著しく下がる。また、敵は主人公との距離によって攻撃方法を変えてくるので、注意が必要だ。
最後の戦闘モードが「遠方射撃戦闘」。画面上の敵にポインタを合わせ、マウスクリックで銃を発射するというアクションタイプのモードだ。敵のグラフィックは動かないが、敵が遠くにいればいるほど、ポインタがランダムにガタガタと震えるので、照準を定めるのが難しい。照準の定めやすさは、武器とキャラクタの命中率によって変化する。
通常戦闘の前に遠方射撃戦闘を選択できる場合もある。遠方射撃戦闘モードで多くのダメージを与えておけば、通常戦闘時に有利に戦闘を進められる。