噴射口を回転させて飛ぶ方向を変える独特の操作性がおもしろい、高難易度のゲーム。「ジェットダイバー」は、粗いドット絵時代のゲームを意識したレトロ風のアクションゲーム。主人公は、背中に個人用携帯ジェットを装備したパイロット。プレイヤーの目的は、主人公を上手に飛行させ、フィールド上の青い床に無事到達させること。ただし、フィールド上には入り組んだ形状の壁が障害物として存在し、フィールドの周囲も壁で囲まれている。操作を誤って、壁に主人公をぶつけてしまうとアウトとなり、ステージの最初からやり直しとなる。
上や横の壁はもちろん、床に着地するのもダメ。ゴールの青い床以外の部分に主人公が当たるとたちまちアウトになる(頭や足など、身体の一部が触れる程度ならよい)。ステージによっては敵キャラも登場。敵キャラと接触したり、敵の発射する弾に当たったりしてもアウトにある。ただし、主人公のライフに制限はない。プレイヤーが諦めない限り何回でもチャレンジできる。
操作はすべてキーボードで行う。操作方法はわずか3種類(「EASYモード」では4種類)。【←】でジェットが時計回りに回転し、【→】で反時計周りに回転する。「決定キー(スペース/【Enter】/【Z】キー)」でジェットを噴射する。
ジェットは、上下左右斜めの8方向に噴射口の向きを変えることが可能。主人公の飛行する方向を制御できる。ジェット噴射を行う時間は決定キーを押す長さで調節でき、これで移動距離や速度を調整する。EASYモードの場合は【↓】も使用できる。噴射口の向きを瞬時に真下に変更できるほか、ブレーキを掛けて自キャラの移動を即座に停止させることが可能だ。
用意されたゲームモードは「EASY」「NORMAL」「HARD」の3種類。どのモードでプレイしてもステージ構成や敵の数など基本的な部分に違いはないが、初めてプレイする人は「EASY」モードがお勧め。「ブレーキ」の存在の有無が非常に大きいからだ。
ゲーム開始時点でプレイできるのはステージ1のみ。ステージ1は、いくつかのサブステージからなり、コンプリートすることでステージ2をプレイできるようになる。以降のステージも同様に、特定の条件を達成することでステージ3、ステージ4、……とプレイできるステージが増えてゆく。
同様に、特定の条件をクリアすることで、メニューに「CHEAT」という項目が追加される。「CHEAT」は、いわゆる「オプション」で、ゲームの途中でゲームモードを変更したり、ゲームのパラメータを変更したりできるもの。用意されたパラメータは「GRAVIRY(フィールド内に働く「重力」の強さ)」「SPEED LIMITER(移動速度の上限)」「KEY LIMITER(ジェット回転の速さ)」の3種類。パラメータを調節することで、ゲームの難易度を変えられる。腕に自信のある人は、重力0にチャレンジしてみてもらいたい。
さらに、オリジナルのコースを作成できる「ジェットダイバーエディターモード」も用意されている。