幻惑の空間に転送された少女が、元の世界に戻るために各階のスイッチを点灯してゆくという設定の思考型パズルアドベンチャーゲーム。「Mirage Tower -幻惑の空間-」は、スイッチをすべて点灯してステージをクリアし、最終的に「神の領域」からの脱出を目指すパズルアドベンチャー。主人公はメイド少女の「エマ」。ある日エマは、「羽根の生えたクリスタル」のようなものに「誰も踏み込むことができない神の領域を見てみないか」と言われ、不思議な空間に転送されてしまう。不思議な空間のスタート地点にいる謎の老人から、ゲームの操作方法などが書かれた「チュートリアル」を入手したエマは、この空間からの脱出を目指して最上階に向かう……。
ゲームのルールは簡単だ。各階(ステージ)には魔方陣があり、起動状態にすれば次の階に上がれる。魔方陣を起動するには、その階にあるすべての「スイッチ」を点灯させればよい。エマが操作することで、点いていないスイッチは点灯し、点灯していた場合は消灯する。ただし、「スイッチを切り替えた場合、該当するスイッチの前後左右のスイッチも同時に切り替わる」というルールがある。このため、せっかくスイッチを点灯しても、前後左右のスイッチがもともと点灯していれば、消えてしまう。すべてのスイッチを点灯させることができればステージクリアとなる。
ステージによっては、さまざまな仕掛けが用意されている。例えばステージには最初、白いスイッチのみが並ぶが、ステージが進むにつれて赤や青、緑といったスイッチが配置されるようになる。色付きのスイッチを切り替えた場合、前後左右のスイッチが切り替わるのに加え、ステージ内の同色のスイッチも同時に切り替わる。
さらに「引くことで、現在点灯しているスイッチをすべてリセットできる」というレバーが登場するステージや、クリアまでの手数が決められているステージなどもある。ただし、新アイテムが登場するステージでは、操作方法やヒントが示されるため、初めてでも迷うことはない。
クリアまでに複雑な手順が必要になるステージもある。どうしてもクリアできないときに、強い味方となってくれるのが「アイテム」だ。エマは、最初からいくつかのアイテムを持っているが、宝箱やゲームの途中で会う人々からも手に入れることができる。
アイテムの中で特に便利なのが「リターンストーン」。その名の通り、ステージを最初の状態に戻すことができるもので、「スイッチを押しすぎてしまい、どうしたらよいのかわからない」といったときに有効だ。そのほか、消灯しているスイッチを点灯させる「リバースストーン」、各色のスイッチに対応した色ストーンなどのアイテムがある。アイテムは一度利用すると消滅してしまう。難しくなる最終局面のために、できるだけ使わずに残しておきたい。