王を守る近衛兵たちの活躍を描いたファンタジーRPG。選択肢によって変化するマルチエンディングのストーリーと、攻撃のタイミングで発動される爽快な連鎖攻撃システムが特徴。「ミラルディアン銃士隊」とは、心優しい国王が統治する「ミラルディアン皇国」で、国王の身辺を警護する8人の精鋭からなるエリート特殊部隊のこと。主人公の「リュシア」も銃士隊のひとりだ。ある日、国王の身辺警護のために出頭命令を受けたリュシアは、集合場所へ向かう途中で、街を破壊しているモンスターに足止めを喰らってしまう。突如現れたモンスター、執拗に王を狙う謎の刺客、そして謎の多い銃士隊々員の過去……。リュシアは銃士隊の仲間とともに、すべての事件の黒幕と真相を見つけるための戦いに身を投じることになる。
ゲームの大きな特徴が、随所で登場する「選択肢」。ストーリーは全9章で構成されるが、選んだ選択肢によって次に続く章の内容がまったく別のものに変化する。ルートは大きく二つに分かれ、それぞれ特定の隊員の複雑な過去や悩みについて明かされる。したがって、全員の正体を知るためには最低でも2回プレイする必要がある。両ルートには「BadEnd」と「HappyEnd」が用意されているほか、ある条件をクリアすると、すべての謎を知ることができる「TrueEnd」をプレイできるようになる。
基本的に両ルートが扱う事件は同じで、何度もプレイするのは面倒と思われるかもしれないが、そのために「Renew Game」システムが用意されいている。セーブデータ内のレベルやアイテムを保持したまま、最初からストーリーを開始できるもので、2週目以降はレベル上げや資金稼ぎのための戦闘を行う必要がなくなる。さらに、長い会話をスキップするための選択肢が現れたり、ダンジョン最奥のボスまでワープできる魔法陣が入り口に設置されたりなど、何度プレイしても飽きないための工夫が凝らされている。
もうひとつの特徴が、戦略性の高い戦闘システムだ。敏捷度に応じてゲージがたまったキャラクタから行動するが、重要なのが「連鎖」の存在。連載は、仲間とほぼ同時に同じ敵を攻撃した場合に繰り出される加重攻撃で、うまく利用すれば2倍以上のダメージを相手に与えられる。各キャラクタは複数の「スキル(技)」を修得できるが、スキルごとに発動時間が微妙に異なる。そのため、先に行動するキャラクタが発動に時間がかかるスキルを使い、次のキャラクタが短時間で発動できるスキルを選ぶことで、ある程度タイミングを合わせられるようになる。連鎖が可能なのはスキル使用時のみで、通常攻撃には適用されない。
敵の攻撃タイミングも重要な要素だ。敵は攻撃時に、「身体の周囲が光る」「オーラが発動する」といったさまざまなアクションを起こすが、これに合わせて敵を攻撃することで、よりダメージの大きな「クリティカル」攻撃を行える。ただし、味方がスキルを発動している間に攻撃を受けると、クリティカル攻撃を喰らってしまうので注意すること。クリティカルを出しやすくするには、敵の攻撃タイミングに合わせて短時間で発動するスキルを使用すればよい。また、回避や防御では行動ゲージが1/3しか減らないので、回避行動を組み合わせると連鎖やクリティカルにタイミングを合わせやすくなる。
隊員たちには、剣を使った「剣技」や攻撃魔法の「呪術」、回復魔法の「法術」など、それぞれ得意とする分野があり、レベルアップすることでスキルを修得できるようになっている。仲間との会話でスキルを覚えることもある。ゲーム内では何度か仲間と話すイベントが発生し、さまざまな質問がなされる。回答の内容によって新しいスキルを覚えたり、覚えるスキルが変わってきたりする。
ほとんどの隊員は“銃士隊”の名の通り「銃」を携帯し、戦闘では銃を使用したスキルが活躍する。ただし、他のスキルと違い、新しい銃スキルを修得するには、現在のスキルを使い込まなくてはならない。闇雲に敵と戦ってレベルアップしても覚えられないので気をつけよう。