閲覧中のWebページをワンタッチで保存し、オフラインで参照したり、保存ページ内を検索したりできるスクラップブックソフト。「Kee<p>oint 7 Pro」は、Webからの情報収集と管理を手軽に行える情報スクラップソフト。Internet Explorerに組み込まれ、Webページの閲覧中に気になる情報を見つけたら、その場でただちに保存できる。保存データ内の文字列検索や、インターネット上の検索サイトを利用したキーワード検索なども行える。
ページの保存や検索などの操作は、IEウィンドウの下部に表示される「ワークベンチ」で行う。ワークベンチからは「保存」「高度な保存」「自動保存」「トラック」「範囲指定」の各保存作業を行える。
「保存」は、閲覧中のページをワンタッチで保存できるもの。同じURLでも、何度も個別に保存できる。ページには「備忘録」や「キーワード」などの語句を付けて保存できるほか、(オプション指定により)URLのみを保存したり、表示中ページのリンク先(1レベルまで)を保存したりすることも可能。キーワードは、Webページ内にMETAタグで指定されているものを自動的に抽出してくれる。
「高度な保存」は、標準的な「保存」に加え、「HTMLのみ」や「画像のみ」、ページ内の「リンクのみ」などを指定して保存したり、保存期間を指定したりできるもの。Webページのタイトルを自動的に取得・記録する機能もある。
「自動保存」オプションをONにすると以後、閲覧するページがすべて自動的に保存される。自動保存から除外したいページを指定しておくことも可能だ。
「トラック」は、閲覧ページのURLだけを自動的に保存するもの。
「範囲指定」は、Webページ上の選択範囲内だけを保存するものだ。
ページの保存では、フォルダ/ファイル名などの指定は不要。ボタンをクリックするだけで既定フォルダに保存してくれる。「エクスポート」を実行することで、外部ストレージなどの任意保存先を指定することも可能。表示中のWebページを電子メールで送信できる「送信」機能も用意されている。
保存するページに対してメモや注釈などを書き込んだり、ページ内から住所データなどを抽出・保存したりすることも可能。メモ機能では、ページ内で選択した範囲の先頭に文字を書き込むことができる。しかも選択文字列にマーカーで色付けしたり、文字色を変更したり、不要部分を削除したりして、その状態のままを保存できる。
「Kee<p>oint 7 Pro」では、保存に関する設定は多岐に渡るが、これを簡略化するために「KeeTool」という機能が用意されている。「備忘録」や「キーワード」、保存形式などの設定が登録されているもので、ボタンクリックだけで、選択した設定で保存してくれる。
保存されたページは、「Kee<p>oint再生」というエクスプローラバーにツリー形式で表示される。保存データはアクセスした日時をもとに「セッション」単位で管理されるので、同じページでも古い内容と最近の内容を見比べるといった使い方ができる。また「Kee<p>oint記録一覧」というエクスプローラバーでは、ドメインや組織名、「備忘録」に登録した名前、キーワードなどで並べ替えを行える。
検索は、保存ページに指定した備忘録やキーワード、URL、アクセス日時などを対象に行えるほか、インターネット上の検索サイトを利用したWeb検索も行える。