約26万個の恒星を表示できる豊富なデータ量と、自動モード/追尾モードやリアルタイム表示などの多彩な機能が特徴のプラネタリウムソフト。デスクトップ上でリアルな星空を楽しめる。「Stella Theater Pro」は、世界中の任意地点、任意時刻の天体の様子を表示できるプラネタリウムソフト。データ、機能ともに豊富で、さまざまな角度から天体を見ることができる。
夜空の表示は、世界中の任意の地点から見た状態を表示できる。観測地はあらかじめ400ヵ所が登録済み(日本国内17都市を含む)で、リストから選択して簡単に変更できる。さらに、緯度・経度の直接指定や、表示された地球儀上でのマウス指定でも観測地を変更することが可能。ユーザが自分の居住地など、独自の観測地を追加することもできる。
時刻も観測地同様、自由に設定することが可能。紀元前99999年から西暦99999年までの中から選択して、状態を表示させられる。時刻計算モードとして、選択した観測地の「現地時」のほか、「世界標準時」「システム時」「リアルタイム」の計4種類が用意されている。リアルタイムは、まさに“いま現在の天体”を表示するもので、パソコンの内蔵時計に合わせて、自動的に天体を再描画する。
天体は、視線方向を上下左右に自由に変化させて見ることができる。星座名、恒星名、銀河や太陽系名を指定して、自動追尾させることも可能。追尾モードでは、観測地・時刻が変わっても、指定した天体が常に中央に表示される。
星座表示のバリエーションは豊富だ。登録済みの恒星は、9.5等よりも明るい約26万個。主な恒星は名前を表示させることもできる。また、すべてのメシエ天体を含む約250個の銀河・星雲・星団・流星群の放射点なども表示させることが可能だ。
天体画面上に表示できる情報も多彩。単純に恒星を表示するだけでなく、88個の星座、星座絵、星座境界線、黄道、赤道、グリッド線などの線、銀河系、惑星、星座名、恒星名などの名前を表示することが可能。個別に表示/非表示を選択できる。名前に関しては、一般的な日本語名表示、学術名による表示、略符による表記などが可能。さらに、古代中国の星宿を表示できるなど、ユニークな機能もある。
表示関連機能では、「自動運転」「天体の動き」の2モードが用意された「自動モード」も特徴のひとつ。自動運転モードは、時間経過に応じて天体を再描画するもので、指定した加算時間と更新間隔により、アニメーション表示で自動的に天体の様子が変化してゆく。特定の天体を追尾指定して、自動運転させることも可能だ。天体の動きモードでは、指定回数分だけの天体の動きの軌跡を表示する。
天体は、時刻によって深夜、昼光や薄明と色を変える。朝焼けや夕焼けの表現機能もある。また、別ウィンドウの「月ウィンドウ」で月齢を表示させることも可能。同じく「太陽系ウィンドウ」では、現在の太陽系の状態や彗星の軌道などを観察できる。