エクスプローラのコピー/移動機能を拡張するアドインソフト。ワイルドカードでのファイル指定やコピーと同時のリネームなど、さまざまな処理を実現する。「CopyExt」は、Windows標準のエクスプローラが持つファイル/フォルダのコピー/移動機能を大幅に強化・拡張してくれるアドインソフト。インストールすると、エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューに拡張コピー機能が追加される。使用するには、コンテキストメニューからそのまま拡張コピー/移動機能を選択すればよい。
拡張機能を実行すると、「CopyExt」のダイアログが表示される。ダイアログは、左側にフォルダツリー、右側には各種オプションを設定するタブが並び、コピー/移動先フォルダとオプションを指定できるようになっている。コピー/移動先フォルダを新規作成することも可能で、すべてを設定したら、あとは「実行」ボタンを押すだけで処理が実行される。
大きな特徴が、指定できるオプションの豊富さ。上書き時には「そのまま上書き」「上書きする前にごみ箱に移動」「上書きする前にフォルダに移動」から動作を選択できるほか、対象となるファイルを「新しいファイルのみ」「新しいバージョンのファイルのみ」「コピー先に存在する(/しない)ファイルのみ」から選択・指定できるようになっている。対象ファイルをワイルドカードで指定したり、指定日時で条件付けしたりすることも可能だ。
コピー/移動処理と同時にリネームも行える。リネームには、既存ファイルとは重複しないファイル名を自動で付ける「自動リネーム」、コピー元ファイル名やコピー日時を付加したファイル名を生成する「マクロを使ってリネーム」、ひとつずつファイル名を付ける「手動リネーム」がある。手動リネームでは「上書き時のみ」「サイズと日付が同じ場合のみ」という条件を付けることもできる。
オプションは、プロファイルとして保存することができ、ダイアログからプロファイルを読み込んで処理を実行できる。また、コンテキストメニューからプロファイルを選択して処理させることも可能だ。
エクスプローラからの右ドラッグ&ドロップでも、「CopyExt」の拡張機能を使える。右ドラッグ&ドロップではコンテキストメニューに「ここに拡張コピー」「ここに拡張移動」が表示される。この場合はすでにコピー/移動先が指定済みなので、フォルダツリーのないダイアログが表示されるが、オプション指定は通常の拡張コピー/移動と同様だ。
Ver.3.xになり、「コピー先がマウントフォルダの場合も空き容量を表示」「日付の指定で『より古い』と『より新しい』の両方を同時に指定可能に」「プロファイルの保存フォルダの指定」などの機能追加・強化が図られた。