仲間を増やしながら、ダンジョンでひたすら敵と戦うRPG。マウスによるシンプルな操作と、中毒性の高いゲームシステムが特徴。「名もなき島」の舞台は、突然魔王が出現して魔物が徘徊するようになった世界。事態を憂慮した村長が「魔王を倒した者に村長の座を譲る」というおふれを出したことで、多くの冒険者が魔王討伐に乗り出す。主人公の少年「ホルス」も、魔王を倒す旅に出る……という設定。ただし、ストーリーに関するイベントはほとんどない。プレイヤーはダンジョンを進み、とにかく敵を倒し続ける。
ゲームは、行き先を決定する「大陸マップ」と、魔物と戦う「ダンジョンマップ」、買い物や休憩ができる「町マップ」で構成されている。行動の基点となるのは、町マップの「サリア村」。村の中では画面上部にメニューが表示され、宿屋に泊まってHPやMPを回復したり、ショップや質屋でアイテムを売買したりすることが可能。セーブを行えるのも村だけだ。
村には「交換所」「銀行」「民家」といった施設もある。交換所ではダンジョンの宝箱や商人から入手できる「メダル」を武器などに交換することが可能。民家には「アルバム爺さん」が住んでおり、一定種類以上の敵を倒すとアイテムをくれる。また、ダンジョンではお金を盗まれることがあるため、所持金を銀行に預けられるようになっている。
ダンジョンマップは、画面上部に仲間のステータスと、ボスまでの距離、所持金が表示され、右下に「進む」「戻る」「ステータス」のコマンドが並ぶシンプルな構成。「進む」で奥へと進んでゆき、最奥部にいるボスと戦って勝利すればダンジョンクリアとなる。1回の「進む」でボスに10メートル近づく仕組みで、あと何手で到着するかはプレイヤーにわかる。クリアするごとに次のダンジョンが大陸マップに表示され、進めるようになる。
「進む」「戻る」ボタンを押すと、ランダムに敵が登場するだけでなく、さまざまなイベントが発生する。ありがたいのが「宝箱」と「落とし物」。発見した際に「調べる」を選ぶと、お金やアイテムが手に入る。ただし、宝箱は罠の場合もあるので、仲間のHPが少ない場合には調べないという選択もある。
旅の途中では、さまざまなキャラクタが仲間になってくれる。出会うだけで仲間になる者だけでなく、お金を要求する者もいる。また、キャラクタごとに攻撃重視や魔法が得意といった特性がある。戦闘に参加できるのは4人まで。キャラクタの入れ替えはサリア村で行うことができ、主人公を外すことも可能だ。
戦闘でのポイントが、味方キャラクタの「魔石」という装備。文字通り、魔法を使うための石で、装備した魔石に応じた能力を利用できる。例えば「雷の魔石」を装備することで、(MPさえ十分にあれば)誰でも「サンダー」の魔法が使えるようになる。魔石には経験値とレベルの概念があり、高レベルになれば難易度の高い魔法を使用できる。経験値をためるには、魔石を装備した状態で戦闘に勝利すればよい。経験値は魔石の装着者を変更しても維持される。