DirectXを利用するユニークな画像ビューア。高速な画像表示、3D風の画面効果付加、強力なキーカスタマイズなどの機能が特徴。「Hamana」は、DirectXを利用することで、(拡大・縮小を含む)高速な表示や3D風の表示を実現する画像ビューア。対応する画像形式はJPEG/PNG/BMP/GIF/TIFF/ICO/WMF/EMF。Susie Plug-inにも対応し、導入すれば、読み込める形式を増やせる。
メイン画面は、ビューエリアのほかは、メニューバーとツールバーが配置されただけのシンプルな構成。ファイル一覧を表示するエリアやサムネイルの表示エリアなどはないが、必要に応じてビューエリアにオーバーレイする形で表示される。ウィンドウ内でマウスを移動させると、現在のフォルダ内にあるファイル名一覧とサムネイルがオーバーレイ表示される仕組みになっている。オーバーレイ表示は、サムネイル以外の部分は半透明のため、操作中でも表示されている画像の内容は判別できる。画像を選び終わってマウスを移動させれば、オーバーレイ表示はすぐに消え、すぐに画像を参照することが可能だ。
ビューエリアでの表示はDirectXを利用し、グラフィックボードの機能を最大限に生かした状態で行われる(高速なグラフィックボードと組み合わせることで、さらに高速に操作する)。DirectXは、画像を切り替える際のトランジションエフェクトや、画像の拡大・縮小、画像フィルタなどにも使われる。
ユニークなのは、マウスドラッグで画像を3D回転させられる機能。マウスに追従して画面がひらひらと動くさまは、非常におもしろい。さらに、マウスドラッグで、画面を拡大・縮小することも可能。マウスの動きに応じてリアルタイムで画像の拡大・縮小を行える。
2枚の画像を左右に並べて表示する2画面表示機能にも対応。トランジションエフェクトの中には、本のページをめくるようなもの(book)も用意されており、PDFファイルや本のページをスキャンした画像を用意すれば、実際に本を読んでいるような感覚を味わえる。
強力なカスタマイズ機能も特徴のひとつ。「Hamana」の持つ機能のほとんどは、特定のキーやマウスボタンに割り当てられるようになっている。一つのキーに対して複数の機能を登録することも可能で、マクロのような使い方もできる。マウスジェスチャにも対応し、マウスカーソルの動きに応じて機能を呼び出すことも可能だ。
そのほか、アーカイブファイルに格納された画像ファイルを表示することも可能。ZIP/RAR/CABなどの形式に対応する。Ghostscriptがインストールされていれば、PDF/AI形式のファイルも閲覧できる。動画の再生も可能だ。