「マイボくん」は、ボウリングのスコアをセンター名やイベント名でグループ化して、ゲーム別/シーズン別の集計を簡単に行えるデータベースソフト。スコア入力を行うと、即座に得点分布表やアベレージ表が表示・更新され、成績の推移をひと目で確認できるのが特徴。スコアは「年間」「月間」など、対象期間を切り替えて表示させられる。データベースはDB1からDB9まで9個を利用できる。

データベースには「タイトル」「対象期間」「対象ゲーム」の各条件を設定する。対象期間は「生涯」「年間」「月間」「1ヵ年」「6ヵ月」「3ヵ月」から選択することが可能。対象ゲームは「すべてのゲーム」「すべてのシリーズ」「シリーズ1ゲーム目のみ」など、計9種類から選択できる（シリーズとは連続した3ゲームのこと）。センター名とイベント名に条件を設定して、データの選択/除外を行うことも可能。選択/除外条件は、センター名/イベント名ともに三つまで設定できる。条件の完全一致でフィルタリングすることも可能だ。

例えば、「特定のセンターで練習したゲームのスコアのみを集計し、過去3ヵ月分の成績を表示させたい」という場合は、対象期間を「3ヵ月」、対象ゲームを「すべてのゲーム」で設定し、さらにセンター名に「○○ボウル」などの特定のセンター名を、イベント名には「練習」を入力すればよい。

スコアは、入力を簡素化して手軽に記録をつけられるようにゲーム単位で行う。「マイボくん」初回起動時のリストに含まれないセンターやイベントは、スコア入力時に登録するほかにも、テキストファイルから読み込んで登録することが可能。センター/イベントはそれぞれ最大64まで登録できる。

チャートの使用色や3D表示、背景色、文字色など、表示設定はユーザの好みで変更できる。フレームの内容や雑感などをメモに登録しておくことも可能で、「メモ欄に定型文を挿入」といった機能もある。

データのHTML出力機能もあり、Webブラウザを使って、表形式でデータを参照できる。また、得点分布表/アベレージ表をBMP/JPEG形式の画像ファイルで出力することも可能。画像ファイル出力時の縦横サイズは、ユーザが任意で設定できる。

「マイボくん」は、ボウリングのスコアを記録し、チャートや集計結果を出すだけでなく、ネットワークを介した交流にも使えるソフトだ。基本的には個人の成績に「イベント名」という見出しをつけて、ずっと記録してゆく。期間で絞り込んだりイベント名で集計をかけたりできるため、練習記録のみの分析や大会の成績だけを抜き出したりすることができる。

主な用途は個人の記録になるのだが、複数ファイルを作って管理すれば、仲間うちの定例イベントにも使えるし、作者のホームページでの「ボウリング番付」へのエントリーなどはおもしろい試みだと思う。また、HTML出力や画像形式出力もできるので、簡単に結果を公開できるというのもうれしい。スコアのデータベースというと、個人の記録とか目標と思いこんでしまうのだが、こうした仲間とのやりとりが簡単にできるソフトは地域の枠を超えた交流に役立つのではないだろうか。入力の簡易さとともに、自分なりの見た目を設定できる柔軟性を兼ね備えているので、あなたなりのスコア帳を作ってみてはいかがだろうか。

最初は、倒れたピンの管理もしようと思いましたが、「果たして、そんなに詳しい情報管理は必要なのか？」と考え、最終的にスコア入力だけで管理できる仕様にしました。その理由として、あまりに細かいデータを毎回入力するという作業は大変に面倒で、せっかくのスコア管理が長続きしなくなるからです。

開発中に苦労した点
操作性と見栄えを重視しました。1回のクリックだけで、いろんな情報が表示できるようにしています。例えば、年間のスコア表示や、先月のスコア表示、メモ欄の一括表示、データベース機能を使っての表示などです。これは、ユーザのみなさんからいろいろなご意見をいただき、試行錯誤をしながら作り上げてきた結果です。作者は芸術的センスがないので、プログラムよりも、アイコンの作成に苦労したような……（笑）。

ユーザにお勧めする使い方
「ボウリング番付」へのエントリー機能があります。これは、みなさんのスコアを相撲の番付に見立ててランキングするもので、あなたのスコアが簡単にネットデビューできます。

それと、スコア一覧表はHTML形式で出力できますので、ホームページをお持ちの方は、そのままサーバにアップすれば、ご自身のスコアがネットで公開できます。また、「マイボくん」そのものには印刷機能がないものの、ブラウザの助けを借りれば、スコアのプリントアウトが可能なのです。

今後のバージョンアップ予定
多くのボウラーさんに使っていただいて、さらにいいソフトに育ててゆこうと思っています。ご意見・ご感想をお待ちしています。