バラエティに富む武器とジャンプテクニックで敵キャラと戦いながら、洞窟世界を探索するという設定の2Dアクションゲーム。絶妙のゲームバランスに加え、プレイヤーの行動でストーリー展開が変化するマルチエンディング、数々の隠しイベントや隠しアイテムなどで、何度でもプレイを楽しめる中毒性の高さが特徴。「洞窟物語」は、洞窟の中を舞台にした2Dアクションゲームだ。ただし、洞窟といってもただの洞窟ではない。ミミガーと呼ばれる変わった生物の住む村や謎の研究施設、巨大な建造物などがあり、一つの広大な世界を形成している。ゲームの目的は、洞窟世界のさまざまなエリアを転送装置で移動しながら探検し、襲ってくる敵キャラと戦いながら謎を解いてゆくことだ。
ゲームの主人公は名も知れぬ正体不明のロボット。ゲーム開始時点では、体力は最大で3しかなく、武器やアイテムも持っていない。プレイヤーは、洞窟の中に点在するアイテムを入手することで、主人公を強化してゆく。入手した複数の武器は切り替えながら使えるほか、「マップシステム」を入手すれば、マップを確認することもできる。操作はキーボードおよびゲームパッドに対応。キーを押す時間や助走で、ジャンプの距離も変化する。
ゲームの序盤で入手できる武器は、「ポーラスター」「ミサイル」「ファイアボール」など。「ポーラスター」は、戦闘の際に主戦力となる使いやすいハンドガンだ。一発一発の威力はそれほどでもないが、弾数が無限な上、連射が可能。破壊力の低さという欠点を補って余りあるが、レベルアップすると、威力も十分なものとなる。「ミサイル」は、威力はあるが装弾数の初期値が10発と少なく、使いどころの難しい武器。「ファイアボール」は、地面を転がる火の玉を発射するもので、空を飛ぶ敵には無力だが、威力はあり、足下の敵を一掃するのに便利だ。
そのほかにも、ゲームが進むにつれて多数の武器が登場する。武器はそれぞれ、敵を倒したときに出現する「エネルギー」を取ることで、LV1からLV3までレベルアップさせられる。ただし、「洞窟物語」では、武器のレベルは固定したものではなく、敵の攻撃を受けることでエネルギーを失ってレベルダウンしてしまうので要注意。いかに敵の攻撃を受けずにLV3の状態を維持できるかが(特にボス戦で)重要となる。
武器以外のアイテムで重要なのは、なんといっても「ライフカプセル」だ。ライフカプセルを取ることで体力の最大値を増やせる。自分がいる地区の縮小マップを表示できる「マップシステム」も入手しておきたい。アイテムはそのほかにも、バラエティに富んださまざまなものが登場する。
ゲームの基本はジャンプだ。点在する足場と足場の間をジャンプして自由に移動できるようにならないと、必要なアイテムをゲットすることもできないし、先のステージをクリアすることもできない。デストラップが仕掛けられていて、ワンミスが命取りになってしまう場面も多い。「空中の足場と足場の間をタイミングよくジャンプで移動しながら、敵の攻撃をかいくぐる」といった芸当も必要になる。ゲームが進めば進むほど要求されるテクニックがシビアになり、プレイヤーを飽きさせない。
敵との戦闘もおもしろい。ゲームの進展につれてどんどんと手強くなる敵キャラを相手に、周囲の地形や自分の状況、敵の攻撃パターンなどを見極めながら使用する武器を切り替えて、最も有効な戦術を見出してゆく楽しみがある。それぞれの武器に明確な特徴があり、使い道のない役立たずの武器がない点はうれしい。もちろんプレイヤーの好み次第で、使い分けを拒否してハンドガン一丁でオールクリアを目指すことも可能だ。ゲームの要所要所に挿入される対ボス戦も難易度が絶妙で、毎回倒すのに非常に苦労させられる。
ゲームのセーブはフロッピーディスクの形をしたアイテムのある場所で行える。ただし、保存できるデータは一つだけなので、セーブする際には注意しよう。