マウスをクリックして水面に波紋を起こし、その波で葉っぱに乗った妖精をゴールまで導く、という設定のアクションゲーム。岩や渦といった障害物などを上手にかわしながら、制限時間内のゴールインを目指そう。「Ripple」は、波を利用して間接的にキャラクタを操作する、一風変わったアクションゲーム。ステージクリア型で、用意されたステージは全部で10。プレイヤーは、ステージ上をクリックすることで波紋を発生させられる。この波紋で葉っぱの進む方向をコントロールし、葉っぱの上に乗った小さな妖精を無事、ゴールまでたどり着かせることができればステージクリア。基本的にマウスの左クリックのみでプレイできる。
波紋は、水面のどこにでも発生させることができる。ただし、1回発生させるたびに「波紋ポイント」を「1」消費するため、無駄遣いはできない。波紋ポイントの初期値は50。波紋ポイントが0になると、以後は波紋を起こすたびに体力が減少し、体力が0になるとチャレンジ回数(ライフ)を「1」失って、ステージの最初からやり直しとなる。岩や葉っぱなど、水面に顔を出した障害物は、クリックしても波紋が発生しないにもかかわらず、波紋ポイントだけはしっかり消費されるので、注意が必要だ。
キャラクタの体力は、ダメージによっても減少する。例えば、コントロールをミスして岩や岸などに衝突した場合、その勢いに応じたダメージを受け、画面の右端に表示された体力ゲージが減少する。水中に潜んでいる魚も要注意。魚は波紋に敏感で、自分のところまで波紋が到達すると、驚いて何度も水面を飛び跳ねる。もちろん、魚に体当たりされた場合もダメージを受ける(幸い、魚のいる位置は影でわかるので、気をつけていれば回避できる)。
渦や、水面に浮かぶ葉っぱもやっかいな障害物だ。万が一、渦に巻き込まれてしまうと、即座にライフを「1」失ってしまう。水面に浮かぶ葉っぱには、衝突してもダメージを与えられることはないが、強力なブレーキとして働き、波紋の効果をほとんどなくされてしまう。ただし、葉っぱの中には、体力を回復させる「肉」や、波紋ポイントを回復させる「聖水」といったアイテムを乗せているものもあるので、マイナス面ばかりではない。
ユニークなのが、風向きや風速、天候などが、ゲームに大きな影響を与える要素として設定されていること。「Ripple」では水は完全に静止しており、一切の流れはない。その代わり風向きと風速がキャラの移動に影響を与える。追い風の場合は何もしなくても前に進み、向かい風の場合は波紋を次々に起こしてもなかなか前進しない。風速によっては、ちょっと気を抜くとたちまち後退してしまう。かといって、やたら波紋を起こしていると、たちまちポイントがなくなってしまう──風を上手に利用することが、ゲーム攻略の重要なポイントとなる。
天候は通常「晴れ」だが、難易度とステージによっては「霧」や「雨」となる。霧になると一時的に周囲の状況が把握できなくなり、雨になると雨粒によって引き起こされる波紋で、キャラの乗る葉っぱの制御が難しくなる。
ゲームの難易度は、EASY/NORMAL/HARDの3種類。EASYでは、魚などの敵キャラが少なくなり、HARDでは、天候の変化などがある。選択した難易度によって、ステージの構成そのものがかなり変化してくる。オプションでは、チャレンジ回数を0〜5の間で設定できる。
通常のステージはプレイヤーキャラ1体のみのチャレンジだが、ステージ5と10ではライバルキャラが登場し、そのキャラに勝つことでステージクリアとなる。時には相手が妨害工作をしてくることもあり、非常に緊張感のあるステージになっている。