勇者の力を受け継いだ少年が、長い間封印されていた魔法使いの少女と世界を救う旅に出る、という設定のハートウォーミングなファンタジーRPG。経験値を自由に配分できる独自のキャラクタ育成システムが特徴。「LEGEND 〜時〜」の舞台は、はるか昔に光と闇の神によって作られた世界。ある時、闇の神は人間の憎しみや悲しみによって魔王になってしまう。人間界に魔物を送り込んでくる魔王に対抗するため、光の神は「勇者」「神の魔法使い」「聖剣士」「魔物使い」「魔法戦士」という特別な能力を持つ人間を生み出した。しかし、勇者たちは強大な力を持つ魔王を倒せず、かろうじて封印したのであった。
ゲームの本編は、この「古代神話」から2000年後の世界で展開する。少々気弱で優柔不断な少年「シード」は偶然、「封印の祠」の奥で岩に刺さった剣を見つけて引き抜いてしまう。すると、2000年前に魔王を封印したという、神の魔法使い「シリス」が現れる。自分が抜いたのは「勇者の剣」であり、抜いたことで魔王の封印が解けたことを知ったシードは、シリスとともに魔王を倒すための旅に出ることを決意する。旅の途中では、シードの姉の「イミ」、親友の「イルー」、優しい魔物に育てられた「グッド」、2000年前の王女「ルル」といった個性的なキャラクタたちが加わってくる。
最大の特徴は、キャラクタを自由に育成できる独自のシステム。「LEGEND 〜時〜」にはレベルの概念がなく、キャラクタのステータス強化はプレイヤーが操作して行う。戦闘で敵を倒すと「ステータスポイント(SP)」が手に入るが、たまったSPをシードのスキル「成長画面」で各キャラクタのHPやMP、攻撃力といったステータスに割り振って能力を上げていくのだ。SPはパーティ全体で共用するので、ポイントをどのように配分するかが育成のカギとなる。
魔法に関しては、街のスキル屋でSPを支払って「魔法の書」を入手し、魔法レベルを上げたり、各種の魔法を習得したりできる。また、キャラクタが会話したり、本を読んだりすることで「行動値」がたまり、「行動値アイテム交換」アイテムを使って、行動値とレアアイテムなどを交換することもできる。
「宝石」と「宝珠」も重要なアイテム。ゲーム内の各所には宝石の欠片が落ちており、キャラクタが装備することでステータスを強化できる。向上するステータスは宝石の種類によって異なり、同じ種類の欠片を三つ集めると、さらに強力な宝石を作れるようになる。一方、宝珠は魔法が使えないキャラクタでも魔法を使えるようにする装備アイテム。剣士に回復魔法を使わせるといったことが可能になる。