キーワード強調表示やGREP検索など、多彩な機能を備えたSDI形式のテキストエディタ。「K2Editor」は、正規表現を利用できるキーワード強調表示、自動実行も可能なテキスト整形、マクロといった多彩な機能を備え、さまざまな用途の文書編集に対応するテキストエディタ。SDI(シングルドキュメント)形式で、同時に複数のウィンドウを開くことが可能。いくつもの文書を並行して編集できる。ウィンドウを分割し、同一ファイル内の別の2ヵ所を参照しながら編集することも可能だ。
編集機能では、一般的な切り取り/コピー/貼り付けに加え、引用記号付きのコピーや貼り付けも可能。インデントやセンタリングといった整形、テキスト中へのタイムスタンプの挿入、大文字⇔小文字/タブ⇔スペースの相互変換などを行える。文字コードの変換も可能。Shift JISやEUCのほか、JIS(ROMANエンコード)/JIS(ASCIIエンコード)、Unicode(LE)/Unicode(BE)、UTF-7/8/8Nなどに幅広く対応する。既存ファイルは自動的に文字コードを認識して開き、異なるコードで保存できる。
検索関連機能では、正規表現やあいまい検索を行えるほか、行番号指定によるジャンプ、対応カッコを検索しての移動、マーク行へのジャンプなどが可能。行単位で設定し、上または下方向へ順次検索していく通常のマークに加え、最大10ヵ所のマーク位置に直接移動できる「番号付きマーク」を利用できる。また、複数ファイルを対象に文字列を検索するGREP検索機能や、外部の比較用アプリケーションを呼び出して二つの文書の差異を調べる機能も用意されている(比較用アプリケーションは別途入手する必要がある)。
動作のカスタマイズには、ソフト全体に関するものと、文書の拡張子ごとに設定できる「ファイルタイプ別の設定」の2種類がある。ソフト全体に関するものでは、タスクトレイへの常駐やUndoの上限、禁則処理の方法と対象文字を指定できるほか、マクロの割り当て、キーボードショートカットやツールバーのカスタマイズなどが可能。
ファイルタイプ別の設定では、フォントや文字サイズをはじめ、文字間/行間や改行桁数、自動整形のON/OFF、表示色などを変更できる。さらに、色分け表示の対象となるキーワードや、拡張子の関連付けの設定を行うことも可能で、編集する文書の種類に応じて好みのスタイルを選べるようになっている。強調表示のキーワードでは、あいまい検索や正規表現も使える。ファイルタイプ別の設定はHTMLやC、JavaScriptなどの言語に応じて12タイプがあらかじめ設定済み。もちろんユーザが追加登録することもできる。
定型的な操作を自動実行するマクロ機能は、操作手順をその場で記録する方法と、コマンドを記述したマクロファイルを直接作成する方法とがある。実行方法は、
- マクロファイルを呼び出して、その場で実行する
- いったんマクロファイルを読み込んで、再生コマンドで実行する
- 最大20個のマクロを好みのキーに割り付けて、ワンタッチで実行する
などから選べる。印刷関連機能では、フォントや文字サイズを指定できるのはもちろん、3段までの段組および段間隔の指定などが可能だ。