キャラクタごとに設定された好感度によって結末が変わる、マルチエンディング形式の長篇ファンタジーRPG。隠しアイテム探しや街の育成など、メインストーリー以外にもさまざまなお楽しみ要素が用意されている。「BELIEVE IN LIGHT...」は、優しく正義感の強い魔界の王子「ルディガ」を主人公にした長篇RPG。ゲームの舞台となるのは人間と魔物、そしてエルフなどの異種族が互いに相手を尊重しながら平和に暮らしていた世界。ある日、ルディガの住む魔界の城で謎の火災が発生する。しかも炎の中からは、なぜか父である魔王の笑い声が聞こえていた。ルディガはその声を不審に思う間もなく、いきなり親友に突き飛ばされ、人間の住む「地界」へと落とされてしまう。
親切な少女に助けられて、ルディガは一命を取りとめるが、落下のショックのためか一部の記憶を失くしてしまう。しかも、人間と共存しているはずの魔物たちが、人々を襲うようになったという衝撃の事実を目の当たりにする。父親の笑いの意味や親友の裏切り、魔物の凶暴化など、さまざまな謎を抱えたまま、ルディガは少女とともに、魔界へ帰る方法を模索する旅に出る。旅の途中からは、女剣士やエルフといった魅力的なキャラクタたちも旅に同行。女目当てで仲間になる旅人や、ルディガが魔界の王子だと知って玉の輿を狙う天使など、一風変わった者もいる。
特徴のひとつが、「あるイベント」を発生させることで、戦闘時のパーティ編成を変更できるようになること。「BELIEVE IN LIGHT...」では、戦闘に参加できるのは最大4人までで、5人目以降のキャラクタは戦闘に加わることができないが、「あるイベント」で特定アイテムを手に入れることで、戦闘時のパーティ編成を変更できるようになる。後半から参加するキャラクタは戦闘や魔法、回復など、特定の戦闘分野に長けているので、敵に合わせたパーティ編成を行えるのは便利だ。
仲間になるキャラクタに「好感度」が設定されていることも特徴。ゲーム中で発生するイベントで、特定キャラクタの好感度を上げることができる。手紙や花などのプレゼントを贈ることで、気に入ったキャラクタとの相性を任意に高めることも可能だ。ゲームはマルチエンディング形式が採用されており、最後には好感度が一番高い相手とのエンディングを見ることができる。
本編には直接関係ないミニゲームやアイテム収集イベントが多数用意されているのも魅力だ。特に大がかりでおもしろいのが「街の育成」。一度廃墟となった街に、世界各地から住民を集めて街を大きく成長させるというゲームだ。「自分の手で街を大きくした」という満足感だけでなく、ゲームの進行上のメリットを得られる。各種店の店長や鍵屋などの「役に立つ職人」をスカウトすることで、低価格でアイテムを購入できるようになる。