ドキュメント全体の構造を表示しながらテキスト編集を行えるアウトラインプロセッサ。「CV」は、多数のテンプレートが用意され、さまざまな操作を行うことができるアウトラインプロセッサ。ドキュメントを「ノード」と呼ばれるブロック単位で構成し、ノードの折りたたみ・展開や順序の入れ替えなどを行いながら編集を進めてゆく。メイン画面は、ドキュメント全体の構造を表示するツリービューと編集エリアからなる。編集エリアには「テキスト」「画像」「Web」など、多数のタブが設けられ、切り替えながら使用するようになっており、一般的なアウトラインプロセッサとはやや趣が異なる。
ドキュメントを編集するには、ツリービューで目的のノードを選択すればよい。ツリービューでは下位レベルの展開や折りたたみを自由に行うことが可能。主要なノードだけを表示してドキュメント全体を見渡したり、細部を掘り下げて詳しく見たりといったことができる。例えば、プログラムソースを処理のステップごとに階層的に管理するといった用途で使えば、一般的なテキストエディタに比べて、流れを格段に把握しやすくなる。
ノードの編集では、選択中のノードを起点として上位レベルや下位レベル、同レベルのノードを自由に追加できる。基本的なノード操作はキーボードショートカットに割り当てられており、すばやく操作できる(ただし、メニューから操作できるのは展開・折りたたみなど、一部のコマンドに限られている)。
特徴のひとつに、テンプレートの挿入機能がある。あらかじめ用意しておいたドキュメントをノードとして挿入する機能で、編集中のツリーの一部に別のツリーを接ぎ木するような形となる。テンプレートフォルダには700本以上のファイルがあらかじめ収録されている。内容は、PerlスクリプトやWebページデザイン用のスタイルシート(CSS)ファイル、正規表現を使ったパターンマッチング用のファイルから、blog風のページを自動作成するものまで、実にバリエーションに富んでいる。
編集エリアは、通常の「テキスト」編集をはじめとして、数多くのタブが設けられている。ノード内の編集のほかにもHTMLソースの編集、Webページの表示、リンク集の表示などを行うことが可能で、用途に応じて機能を使い分けられる。
そのほか、編集中のドキュメントを元にHTMLファイルを生成する機能、Webブラウザやコンパイラなどの外部ツールを登録しておける機能など、多彩な機能を備えている。