大切な人が風邪をひいた。でも、仕事に行かなくてはいけない……。気遣う気持ちはあっても、どうしようもできない。せめて薬をちゃんと飲んでほしい。とはいっても、ついつい飲み忘れがちになってしまう。だからといって、ずっとそばについているわけにもいかない──そんなときに、思いついたのが携帯電話のメールです。薬を飲む時刻になったら、メールを送ってあげればいい! 思いつきはよかったのですが、仕事に追われて、メールを送り忘れてしまう。こんなとき、簡単にメールを送信できるソフトはないものだろうか? そんな思いから作ったのが「ほたすら ピルメール」です。そのため、繰り返し送信の設定が簡単にできるようになってます。開発時に気を使ったのは、スケジュールの登録設定にできるだけ制限のないようということです。特に、送信時刻のジョブ管理には気を使いました。同じ時刻に複数登録しても送信漏れのないように、スケジュール管理をする部分と、メールを送信する部分とに分けて設計・開発しました。スケジュール管理をするメールジョブリストでは、送信時刻になったジョブがないかを、常に監視タスクがチェックしています。送信時刻になったジョブを発見すると、メール送信タスクに登録します。メール送信タスクに登録されると、登録順に送信処理を開始する仕組みになってます。二つのタスクが別々に動作しているため、メール送信中であっても、メールジョブリスト から送信時刻になった ジョブ を発見し、メール送信タスクへ登録することを可能にしました。そのため、同時刻に複数登録しても、送信漏れを起こすケースをほぼ防ぐことができます。
極端に送信時間がかかって、送信時刻を過ぎたメールでも、送信漏れを引き起こしてしまう事象が同時に解消されます。また、メールごとにアカウントや返信先を変更できることも、できるだけ自由度を高める工夫のひとつです。マクロ機能を搭載したことも、使い道を「薬の時刻を教えてくれるだけのソフト」から一歩先に出ようとする試みでもあります。マクロ機能を応用すれば、iモードやEZwebの絵文字を送ることも可能です。
お使いいただいている皆さんからのメールによると、夜中の覚え書きとして昼間の自分へメールを出したり、買い物する時刻に買い物リストをメールで送ったりと、薬の時刻だけでなく、さまざまな使い方があるものだと思いました。マクロ機能を使えば、パソコンの状態監視などにも応用が可能ではないでしょうか?
今後のバージョンアップ予定ですが、マクロの機能追加は、(お使いの皆さんからの要望があった場合を除き)ひとまずお休みさせていただき、これからは、メーラとしての機能を少しずつバージョンアップしていく予定です。現在、開発中の機能は、送信ログ機能です。また、絵文字の入力を楽にする機能も企画中です。
これからも「ほたすら ピルメール」をよろしくお願いします。
(ほたすら)