ソフトを開発しようと思った動機、背景
プライベートでWebサイトをいくつか運営しているのですが、たくさんあるHTMLファイルに対して頻繁に修正を入れ、その作業で無駄に時間を浪費してきましたので、「何か適当にツールを作ってしまえ」と思ったのが最初です。当初はファイル名と検索文字列と置換文字列の入力だけで留めるつもりが、「これは仕事(SE)にも使いたい」と思い、「置換計画」などといった発想にエスカレートし、ついにはVer.1をアップするに至りました。開発中に苦労した点
Ver.1はこれまで自分が作ったアプリケーションの寄せ集めで作ったので、特に苦労しませんでしたが、正規表現の処理にとても不満が残りました。そこで、正規表現処理モジュールを探し回り、Babaさんの「BREGEXP.DLL」を見つけてVer.2を作りはじめましたが、自分自身、Perlをあまり把握していないこともあって、バイナリエディタなども使って試行錯誤の連続でした。
その後、正規表現に抵抗があるユーザでも使えるようにしたいという思いからVer.3に着手。「はたして正規表現に無縁のユーザがこのツールを見て理解できるだろうか」という疑問を常に意識しながら、デザインするのに苦労しました。あとは、プリセットの置換計画を考える作業に意外と時間をとられたことと、冗談のようですが、バージョンアップごとにReadmeを加筆・修正するのがことのほか大変でした。
ユーザにお勧めする使い方
「選択ツール」や「複数行入力ツール」を使えば、わざわざ「¥r¥n」といった正規表現を知らなくても、複数行に対する置換作業が簡単に行えます。また、「置換シミュレーション」は、複雑な正規表現でパターンを作って書いてみたものの、どのように作用するか予測がつかなくなってしまった場合などに特に有効です。正規表現を勉強しようとされている方には、テストツール的な使い方も考えられます。
正規表現をよく理解されている方ならば、私などが知り得ないようなアクロバティックな処理を「Repl-Ace」で行うことができるかもしれません。そのすごい処理を置換計画として保存し、他の「Repl-Ace」ユーザが利用できれば、予想だにしなかった便利ツールとして働くことができる可能性もあります。ちなみに、同業者(SE)の方にお勧めしたいのは、固定長のシーケンシャルファイルに改行やタブを挿入したり、データの値を編集するといった、電算データへの応用と、プログラムへのコメントの付加、サブプログラムの仕様変更にともなう一括修正といったプログラムソースの編集への応用です。そのほかにも、いろいろな面で快適な使用感を得られるよう、業務アプリの開発ノウハウを投入していますので、お試しください。
今後のバージョンアップ予定
現在のところ、バグが判明したときのバグフィクスぐらいしか予定がありません。しかしながら、Shift JIS以外の文字コードへの対応や、「Repl-Ace」のウィンドウ上へのフォルダのドラッグを可能にするなど、Ver.3開発時は考えが及ばなかった機能がまだまだありそうです。自分自身の勉強も兼ねて、いろいろ調査してまいりますので、期待せずにお待ちいただければと思います。ぜひ、ご意見をお寄せください。それと、便利な置換計画を作られた方は、ぜひともご教示ください! あと、余裕があれば、アイコンが安っぽいのを何とかしたいです(笑)。
謝辞
開発にあたっては、Babaさんのサイトはもちろん、多数のサイトを参考にさせていただきました。この場をお借りして、感謝の意を表します。それと、大した機能がなかったVer.1のダウンロード数を一気に上げて下さった方々、Ver.2、Ver.3の開発の大きな励みになりました。ありがとうございました。
(SirMiles)