英語や日本語の文書に対して分析を行えるテキストエディタ。文書を分解し、索引を作成する機能など、四つの分析機能を備える。「鋭析エディタ」は、一般的なテキストエディタの機能に加え、
- 文書内の語句を切り分け、リスト化する「インスタントインデックス機能」
- 「語群リスト」から文書全体を一括検索する「文書内語群捕捉機能」
- 複数ファイルを対象に検索を行える「ファイル横断検索機能」
- 「PDIC」で単語リストを一括辞書検索機能する「一括辞書検索機能」
の四つの分析機能を搭載したソフト。メイン画面は大きく上下2段に分割されており、上段がエディタ部、下段は四つの分析機能をタブ切り替え式で使えるようになっている。「インスタントインデックス機能」は、読み込んだ文書を解析して語句を切り分け、リスト化する機能。「通常の単語」「逆引き」「固有名詞類」「固有名詞類逆引き」の4種類の索引を作成する。分析結果のリスト項目をクリックして文書中の該当個所にジャンプしたり、選択した項目をクリップボード経由で別のソフトに渡したりできる。分析結果をExcelファイル(.xls)に出力する機能もある。リスト内部の検索も可能だ。
「文書内語群捕捉機能」は、あらかじめ作成しておいた「語群リスト」を用いて、文書全体を一括検索する機能。語群リストに記述されたキーワードを順番に取り出して本文の検索を行い、キーワードが見つかると、「見つけた行」「ヒットしたキーワード」「情報1」「情報2」「本文」を表示する。語群リストは、1行1レコードに「"キーワード","情報1","情報2"」が記述されたテキストファイルで、ユーザが自由に作成できる(拡張子は.txt/.csvとする)。キーワードには正規表現を用いることもできる。
「ファイル横断検索機能」は、複数のテキストファイルを対象にした一括検索機能。一括検索したいフォルダを指定し、キーワードを入力して検索すると、フォルダ内のすべてのテキストファイルを対象に検索を行う。サブフォルダを含めた検索も可能。「.rtf」「.html」など、拡張子を指定してtxt以外のファイルを検索対象に含めることもできる。検索結果はGrep表示(すべての行を表示)か、KWIC表示(キーワードを中央に集めて表示)を選択できる。
「一括辞書検索機能」は、単語リストを、TaNさん作の「PDIC(Personal Dictionary)」を使って、一度に検索する機能。「PDIC」を起動しておき、「鋭析エディタ」のエディタ部に1行1キーワードで検索リストを入力して検索を行う。インスタントインデックスの分析結果をリストとして貼り付けることもできる。
テキストエディタとしては、禁則処理、矩形範囲選択編集、検索・置換、Undo/Redoといった機能に加えて、範囲選択した文字列の文字コードを表示する「文字コード表示機能」を持っている。Shift JIS/JIS/UTF/Unicodeの各文字コードに対応し、頻度表を利用した変換機能、外部ツールの登録機能も備えている。ドラッグ&ドロップによるファイルオープンも可能で、クリッカブルURL/メールアドレスにも対応する。エディタ部の表示をカスタマイズすることも可能。行番号、桁番号、Tab、全角空白、改行、[EOF]マークの表示/非表示といった設定を行える。