「Clover Diary」は、シンプルな画面デザインで、扱いやすい日記ソフト。メイン画面には、日記本文、タイトルの各入力エリアに加え、特別事項を登録しておける「ニュース」エリアが用意されている。さらに、当日の天気と「調子」は、プルダウンメニューから選択して入力できる。日記本文は、フォントやサイズ、スタイル、色を指定することが可能。クリッカブルURLにも対応する。中央揃えなどの文字揃えやルーラなどを設定できるほか、任意の場所に画像を貼り付けることもできる。

天気・調子は、いずれも豊富な種類が用意されている。例えば天気では「晴れ」「雨のち曇り」「嵐＆雷」など、25種類から選択できる。いずれもテキストに加え、わかりやすいアイコンが付けられている。

メイン画面上部のツールバーには、「今日」「翌日」「一年後」などのジャンプボタン、「設定」ボタン、「カレンダー表示」ボタンが並ぶ。メイン画面脇にスライドして開かれるカレンダー画面は、月間カレンダーのほか、日記の日付やタイトルなどをリスト表示する「一覧」画面、「検索」を切り替えて利用できるようになっている。月間カレンダーでは、日記の存在する日にリンクが設定され、クリックして簡単に当日の日記を開ける。検索機能は強力で、タイトル、日記本文、ニュース中に含まれる語句を対象に検索を行える。天気や調子と組み合わせた複数キーによる検索も可能だ。

特徴のひとつが、毎日日記をつけることを促してくれる「さぼり防止」機能。「Clover Diary」が起動していない状態でも、「日記がつけられているか」を指定時刻にチェックし、つけられていない場合は、自動的に起動する。

また、日記を簡単にWeb上に公開できる簡易HTML書き出し機能も装備。当日1日分、または過去の指定期間分の日記をHTMLファイルとして出力できる。

日記ソフトの中には「書く」ことだけに重点が置かれ、あとから見返すときに不便を感じるものもある。習慣的に日記をつけるとか、Web公開が目的ならそれでもいいのだが、「あの行事があったのはいつだっけ、確か雨の日だったけど……」という風に過去の日記を調べようにも、もともとテキストが分割されているので、ざっとブラウズしていくこともできないし、全文検索もままならない。日々の出来事を記録しておいて、あとから調べたい、という目的で日記をつけるユーザも多いはずだが、一般的な日記ソフトではなかなか難しいのが現実だ。

その点、「Clover Diary」では、日記リストによってタイトルやニュースが2週間ずつブラウズできる上、検索機能でも日記の本文や天気などから日付がわかる。また、ニュース欄に社会的事件などを記録しておけば、それを手がかりに検索することもできる。過去の出来事を調べる際に、非常に有効に使えるはずだ。

日記ソフトとしては一般的な構成だが、ツールボタンや天気、調子欄のテキストの横についたアイコンがなかなか楽しい。いずれもパステルカラーを貴重とした柔らかい配色で、絵柄もどぎつさがない。全体的に見やすく美しいデザインで、誰でも簡単に使えるので、いままで日記が三日坊主で終わった人でも、ずっと続けられるのではないだろうか。

開発中に苦労した点
特に難しい機能をつけていないため、開発は非常にスムーズにいきました。また、いつもはアイコン作りに大変苦労するのですが、このソフトは別の方にアイコンの作成を協力いただき、素敵なアイコンを多数作ってもらったので、いつも以上に楽することができました（アイコン作りの方が大変だったのではないかと思います）。また、このアイコンのおかげで、より親しみやすいソフトになったと思います。

ユーザにお勧めする使い方
Webジャンプ機能で、今日の天気やニュースのページに一発で飛ぶことができますので、「特になし」という日でもなにかコメントなどのヒントが得られると思います。一日書かないとずるずると書かなくなってしまうことにもなりかねませんので、少しでも毎日何かを書いた方が続くのではないかと思います。また、このソフトには書いた日記をHTMLで書き出す機能も付いています。他人に見られるということで、あまりプライベートなことは書けなくなりますが、逆に「誰かに見てもらっている」ということがモチベーションになって、頑張って日記を書くようにもなります。ホームページ作りに興味があったら、ぜひ試してみてください。

今後のバージョンアップ予定
機能的にはあまり大きな変更は考えていませんが、毎日日記を書き続ける助けになるような機能を追加していきたいと思っています（よいアイデアがあったら、ぜひ教えてください）。とにかく、なるべくシンプルで使いやすい状態を守っていきたいと思っています。