閲覧中のURLをメモしておきたいとき、普通はコンテキスト(右クリック)メニューでショートカットを作るか、URL欄をコピーして他のソフトに貼り付けることになると思う。筆者はあとで整理しないとデスクトップがショートカットだらけになるので、URLをカット&ペーストする派だ。「RakuCopy」は、コンテキストメニューに追加されるタイプのソフトなので、インストールすれば、あとはメニューを開くだけで使える。結果の文字列は「ページのタイトル」と「ページのURL」が改行で区切られてコピーされる。メール本文に参照用として貼り付けるなら、このままで十分に便利な機能だ。また、検索サイトで探し物をしていて、複数のURLをピックアップするときなどは、タイトルが自動的に挿入されるのがとてもラクチンだ。
メニューから「RakuCopy」を選んだとき、ブラウザに表示中の本文を選択していると、タイトル/URLのほかに、この選択部分もクリップボードに転送してくれる。この機能を使うと、URLをコピーするときだけでなく、本文をコピーする場合にも使える。本来の機能とは逆に、コピーしたい部分を選択してメモに貼り込むと、URLもついでに入れてくれると考えると、参照元のURL付きのスクラップブックが手軽に作れてしまうのだ。検索結果のメモからURLがたどれると、さらに詳しく調べたいときに重宝するし、ちょっと前の情報から最新情報を引っ張り出すことだってできる。
ブラウザのコンテキストメニューによる機能拡張のみだが、思いのほか広い範囲で使えるソフトなので、お気に入りの整理をかねて使ってみてはいかがだろうか。
(呉 真)