ソフトを開発しようと思った動機、背景
Visual Basic(以下、VB)を学びはじめて半年ほど経ったころ、そろそろ実用的なソフトを作ってみたいなと思っていたときに、VBを教えてくれていた友人が私に「じゃぁ、単位を変換するソフトを作ってみ」と言ったのが最初でした。何故に単位変換に白羽の矢がたったのかは、いまとなっては誰もわからないのですが、とにかく受動的に開発がはじまったのがこのソフトでした。開発初期からしばらくは、生活上での単位変換のサポート、という位置づけでしたが、意外とお仕事で使用されている方が多く、いまでは「どこでも使える単位変換ソフト」を目指しております。苦労した点
VB初心者、しかも初めてのソフト開発であったため、プログラムの書き方や追加する機能を実現するための方法、VBのあれやこれや等、さまざまなことを学びつつ開発を行っていました。ですから、更新速度が桁外れに遅く、そのうちに、恥ずかしながら自分で書いたソースファイルがわからなくなり、最初から書き直したなんてことが何度かありました。ウィンドウのレイアウトは「単位系選択」部以外、最初期バージョンからほとんど変わっておらず、結局あまり苦労はしていないですね。開発自体は手探り状態ながらも結構楽しくやっており、苦労はあまり感じていなかったり……。
このソフトの場合、公開後に各ユーザさんのマシンへ行ったあとが大変でした。一番大変だったのが「ランタイム」関係で、ユーザさんのマシンにランタイムがないため、起動さえしなかったり、ある条件ではウィンドウの文字が化けたりといった問題が起こったりと、特に文字化けはなぜ起こるのかわからず、原因と対処法を見つけるまでは大変でした。
ユーザにお勧めする使い方
外国へ行った際に、いままで見たことのないような単位が出たとき、テレビや新聞、本などから情報を仕入れる際に知らない単位が目の前に出現したとき、のんびりと情報番組等を見ているときに「東京ドーム○個分の広さだ」等と、ちょっとピンとこない表現をされたときなど、日常生活を送っていていきなりやってくる単位絡みのピンチに、このソフトを使っていただけるとうれしいです。
単位以外にも、進数変換、接頭辞、数、年号の変換などがありますので、「10進数の65535って16進数にしたら何?」や「平成16年って昭和何年?」「ペタとか垓とか、一体何桁!?」等といったピンチ(?)でもお役に立てると思います。
今後のバージョンアップ予定
今後もいままで通り、操作性の向上、機能・単位追加を主体にのんびりと行っていきたいな、と考えています。実際の導入はかなり先になるかもしれませんが、「134度59分55秒」を「134°59′55″」、「数」で「2億4500万」と出力したりする機能や、単位の直接入力機能などを検討しております。この先どのような方向に進んでいくのか、作者自身まったく予想もつかないですが、これからも「M changer」をよろしくお願いいたします。
(だいごろ)