使いやすい道具を目指して
コンピュータで絵を描こうと思っても、ソフトが難しくてよくわからない……という声を聞きます。この「難しさ」、ペイントソフトにまったく見たことがない道具が満載されているためです。そこで、「使い方のわかる道具」があるペイントソフトがあってもよいのではないかと思い、筆や絵の具といった、誰もが慣れ親しんでいる画材をコンピュータで表現することにしました。このソフトの見た目は「水彩画風ペイントソフト」ですが、特に水彩に限定していません。“水彩絵の具”“油彩絵の具”“アクリル絵の具”などの画材に“ゆめいろえのぐ”という新しい絵の具仲間が加わったと感じていただければ幸いです。開発に苦労した点
普通のペイントソフトに比べ、絵の具量等の計算で計算量が多く高速化が大きな課題でした。絵の具の混色モデルを簡略化することで、高速化を実現できたときは感動しました。
おすすめの使い方
1.お気に入りの色ができたらパレットを保存する
パレットで色を混ぜていくうち、とてもお気に入りの色ができると思います。でも使っていくうちにその絵の具も少なくなってしまいますよね。そこで、まずお気に入りの色が作れたら「パレットを保存」してください。絵の具が少なくなってしまったら、先ほど保存したパレットを開くことで、またお気に入りの色をたくさん使うことができます。
2.写真をしたじきにする
BMPファイルが読み込めるので、写真画像を読み込むとその下敷きになります。下敷きは完全に塗りつぶされるので、その上から似たような色でペタペタ塗っていくと、「手描きの写真」という不思議な絵を描くことができます。
今後のバージョンアップ予定
現在のβ Ver.1.02は絵の具のみの表現ですが、溶剤(水彩でいうと「水」)を道具に追加しようと考えています。また、ユーザさんからのご要望を入れて、新しい展開を考えていきたいと思います。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(渡邉 賢悟)