魔王が復活した大陸を舞台に、運命に操られた若者たちが活躍する長編ファンタジーRPG。はるかな昔、邪悪な魔王がアルモア王と三人の勇者によって倒された。しかし、遠い未来に魔王が甦ることを察知した勇者たちは、死者を生き返らせる「ゾルド」と、死を司る「ハマン」という究極の魔法を作り出す。彼らは3冊の黙示録を作成し、2冊の本に究極魔法の使い方を、最後の本には究極魔法が存在する場所を記した。
ゲームは、魔王が復活した世界からスタートする。各地で魔物が現れはじめ、若い女性を次々と誘拐するという事件が勃発する。しかし、魔王を倒すための黙示録は長い年月の間に、最後の1冊の行方がわからなくなっていた。事態を重く見た王は、次に狙われるであろう小さな村に兵を派遣する。
主人公は、兵が派遣された村に住む炭鉱夫の青年「アレン」。数ヵ月前、村の近くで倒れていた少女を助ける。彼女の名は「エレナ」。名前以外の記憶を失っていた彼女と接するうち、恋心を抱くようになっていた。ある日、彼が告白しようとしたそのとき、魔法のホウキの暴走で遠くの街から飛ばされてきたという魔女「リサ」に邪魔をされてしまう。
その晩、村に大量の魔物が突如として現れ、エレナを襲いはじめる。かろうじて難を逃れたものの、村がこれ以上、魔物に襲われないよう、アレンとエレナは村を出る決意をする。エレナを守るため、リサを送り届けるため、魔導師の街に向かう旅がはじまる……という展開ではじまる壮大な物語だ。
理由もわからないまま魔物に狙われるエレナ、1年前から両親が謎の失踪をしているアレン。魔王を倒した勇者の子孫であるリサに加えて、宝探しを生業とする怪しい青年ネイルが仲間に加わり、旅は複雑な様相を見せる。
ゲームシステムはオーソドックスなRPGで、戦闘はターン制となっている。ストーリーを進めるために、要所要所でダンジョンに入り、敵と戦いながらレベルを上げていく。あくまでもストーリー重視で、戦闘の難易度はさほど高くはない。