「Grounstream」制作後、今度は夏の時期に合わせて夏を感じられるものにしようと思っていました。いままでアクションが多かったのもあり、一味違ったものを作ろうと悩んだ結果、パズルゲームになりました。夏といえば海か山、今年は海に行ってないので海にしてみました。海で何をやろうかと考え、アイデアの中で「穴を掘って敵を埋めてクリアする」などがありましたが、海の生き物を埋めて回るのはひどいことです。ゲームとしてはおもしろそうだったのですが、別の形を考え、敵の攻撃を防いでアイテムを集めることにしました。その過程で出たアイデアは、アイテムへと反映されています。
パズルゲームですが、「直感的に誰でも遊べるようにルールは複雑なものにしない」「複数の選択肢がある」「多少のアクション性を持たせる」──この点を考慮しました。これによって現在の形になったわけですが、とにかく3個星を集めるという部分が、簡単そうに思わせることができたと思います。また操作方法も1ボタンはゲームに使用するもの、2ボタンはメニューと決め、直感的にアイテムの使用、操作ができるようにしました。
夏に公開するという目標だったため開発期間は短かったですが、ルール、雰囲気は決まっていたので、プログラミング、グラフィックを作るのはスムーズにいきました。しかし、ステージを作るのは予想よりも難しく、当初50ステージを予定していたものを、期限になった時点でできているステージ数にすることにしました。2名の方にステージを制作を手伝ってもらい、なんとか30ステージとなりました。
いざ、問題を解いてみるとアイテムがあまっていたり、敵が意味のない所にいたり、そこで自分はパズルを作るのは駄目なんだな、と感じたのは思い出です。やはり、解く側と作る側では、作る側がはるかに難しいです。結果としては、複数のクリア方法があり、難易度の低下になっています。苦労した、というわけではないですが、予定通りに公開後、曇りの日が多く、夏っぽくなかったのが印象に残っています。それほど難しくないので、さっくり遊べるようになったと思います。気軽に挑戦して、不思議な夏を体験してください。
「SummerVacation」は「完成」という形で一段落ついてますので、ステージの追加等、変更するような予定はありません。不具合については発見しだい対応していこうと思います。
最後に、音楽を使用されていただいた方、ステージ作成を手伝っていただいた方、協力していただいた方々に感謝するとともに、プレイされた方が楽しんでいただければ幸いです。
(D.K)