たいていのパソコンにはLEDがついていて、ディスクアクセスを知らせてくれるが、あらためて我が家のデスクを見ると、ちっちゃなケースは物陰にひっそりと隠れていた。いままでは見ていなかったし、アクセス状況が細かくわかるというのはどんな利点があるんだろうかと思ったが、使ってみてなるほどと納得した。まず心理的なストレスが軽減される。パソコンでの作業効率を上げてくれるといったソフトではないが、ディスクやネットワークの状況がひと目でわかるのと、ただ砂時計ポインタを見ているのとでは、待っているときの気分が大きく違う。
例えば、大きなデータファイルを開くと、まずディスクアクセスが発生し、次にCPUとメモリのゲージがグンと上がる。そしてCPUのゲージが落ちたところで画面が表示されるといった感じだ。いまは処理中にゲージを表示して、どのくらい進んでいるかお知らせしてくれるソフトが増えているが、なかにはしばらく画面が真っ白で待たせされてしまうものもあるし、なんとなく「ソフトが一生懸命動いてる感じ」が伝わってくる気がする。真っ白な画面を見ながら待っていると、「ひょっとしてサボってるのでは?」などと思ったりするが、LEDがチカチカしてると「ああ、大変なのだな」という気になってくる。
さらに、ネットワークの処理状態まで教えてくれる。「サーバからの返事がまだ来ない」とか、「あっ来たきた」など、一目瞭然だ。
慣れてくるとLEDの点滅リズムでソフトの処理状態がわかったりするので、相棒マシンとの意思疎通(?)が進んだ気がした。(幸いなことにテスト中には起こらなかったが)何かトラブルがあったとき、このようなモニタソフトがあると、解決が早くなるのかもしれない。
(呉 真)