ファイル名や拡張子の一括変更、連番付けなどをベースに、タイムスタンプの変更、ファイル属性の変更などの機能を盛り込んだ高機能ファイル名変更ソフト。テキストファイルに書かれたファイル名を読み込んで置換することができるなど、豊富なオプションが用意されていることが特徴。「FNPro」は、ファイル名の一括変更に加えて、属性やタイムスタンプといったファイルに付随する情報を総合的に編集することのできるソフト。機能は「連番付加」「拡張子」「編集」「a<->A」「タイムスタンプ」「属性」「インポート」「コピー」で8分類され、各機能をタブ切り替えで利用する仕組みになっている。大文字/小文字の変更や、半角/全角変換といった比較的単純な変換は「a<->A」にまとめられており、チェックボックスとオプションボタンの指定だけで簡単にリネームを実行できる。
「連番付加」では、開始番号や桁数、増分を指定していてファイル名を変更できるほか、元のファイル名を利用するか新たな名前で統一するかを選べたり、連番の前後を括るカッコを指定できたりと、自由度の高い変更を行える。設定は名前を付けて保存することが可能で、あとから呼び出して再利用できる。
「拡張子」では、任意の拡張子に変更できるだけでなく、拡張子の削除やファイル名への結合(区切りのピリオドを消してファイル名に合体させる)といった操作を行える。
「編集」では、文字列の追加・置換・削除が可能。対象となる文字列の開始位置をファイル名の先頭または末尾から指定できるようになっている。また、桁数が異なる文字列への置き換えや、削除する文字数の指定なども可能だ。
「タイムスタンプ」では、作成・更新日時およびアクセス日を変更することが可能。時刻については、任意にセットできるのはもちろん、現在時または0時0分0秒であれば、ボタンクリックで簡単にセットできる。さらに、タイムスタンプをもとにファイル名を作成することもでき、区切り文字などの書式も選べる。
「インポート」では、テキストファイルに記述されているファイル名を読み込み、その名前に置き換えてファイルをコピーできる。
「コピー」では、あらかじめ指定しておいた出力用フォルダに、ファイルを移動やコピーすることができるが、このとき同名のファイルがあれば自動的に連番を付加できる。また、作成日時/更新日時/ファイルサイズのなどが同一の場合は,処理をスキップさせることが可能だ。
メイン画面には、フォルダツリーとファイル一覧が常に表示されており、置換対象のファイルをすばやく選択できる。ワイルドカードを使ったフィルタ機能で、特定の文字を含むファイルだけを抽出することも可能。また、よく使うフォルダへのショートカットや、置換時によく使う拡張子などを登録でき、必要なフォルダにすばやくアクセスし、ファイルリネームを実行できるようになっている。また「QuickForm」という小型の画面からは、ファイルやフォルダ名の変更、フィルタ機能で抽出した結果やファイル属性をもとにした一括削除などを行える。
そのほか、連番生成可能な新規フォルダの作成、エラー発生時のログファイルの保存などの機能がある。