電光掲示板風のボードを作成・表示するためのソフト。ソフト名の通り、ドットマトリクスで構成された文字や画像を表示できる。「DotMatrix」は、電光掲示板のような画面をデザインできるソフト。大きなドットで構成される文字や絵に対して、スクロールなどの動作パターンを指定することで、動きのある電光板を再現できる。
操作画面は、電光板デザイン用、動作パターン設定用、保存・読み込み用の3画面を切り替える方式。デザイン用画面で、電光板のサイズその他の基本設定を決めて、表示させたい文字(半角英数字のみ)をテキスト入力エリアに入力すると、それが電光板のドットパターンに展開される仕組みだ。
デザイン用の設定項目には電光板のサイズのほか、ドットのサイズ、ドットの間隔、ドットの形状(丸または正方形)、フォントサイズ(1〜16)、電光板の色などがある。電光板のサイズは縦横個別に5ドット単位で増減することが可能。これらの設定により、電光板のドットそのものの大きさや間隔、表示する文字のサイズなどを柔軟に調整できることが「DotMatrix」の大きな特徴だ。電光板の表示は単色だが、Blue/Green/Yellow/Red/Purple/Grayの6色から選択できるようになっている。
ドットの明るさを反転させることも可能。通常は文字部分の明度を高くすることで点灯している感じを出すが、これを反転させることで、逆に背景が点灯し文字部分は消灯した形になる。
また、文字だけでなく、画像データを表示させることもできる。別途、BMP形式の画像を用意すれば、文字の場合同様、電光板上のドットに展開して表示してくれる。
スクロールなどの動きは、上下左右、左上……などの8方向に対して、それぞれ1〜3ドットの範囲で指定できる。指定した動きはパターンリストに登録しておくことが可能。最大20アクションまで登録することができる。
アクションの対象は、文字・画像、その両方のいずれかを選べる(ただし、文字と画像のそれぞれに別のアクションを割り当てることはできない)。アクションのスピードを調節することも可能だ。
設定の変更は即座に画面に反映されるので、すでに動作パターンが設定されていれば、文字を入力したり画像を指定したりすることで、すぐにプレビューが可能だ。できあがった電光掲示板は、独自のデータ形式で保存できるほか、表示中の状態をスクリーンショット感覚でBMP画像として保存できる。