「Shuriken Pro3」開発の動機
昨今、E-Mailによって媒介されるウイルス被害の拡大にともない、メールソフトの安全性が特に注目されるようになりました。また、「Pro2」を発売後、個人ユーザ様だけでなく、セキュリティ意識が高い法人ユーザ様からの引き合いも次々に舞い込みました。しかし、法人での利用には、IMAP4、S/MIME、LDAPなどの機能は必須。グローバルビジネスを展開する企業や大学には、国際化対応も欠かせません。そこで、「Pro3」はこれらのニーズに本格的に取り組みました。ユーザにお勧めする使い方
ウイルスに強い、カナサーチでアドレス入力が簡単などいろいろありますが、今回新搭載した代表的な機能をご紹介します。
●添付ファイルの付け忘れ防止機能
「先ほど送信いたしましたメールに添付ファイルを付けるのを忘れましたので、再送します。先ほどのメールは削除願います」。こんな、メールを送った経験はありませんか? 「ファイルを付け忘れたので再送します」と送り直したメールにさえも添付ファイルを付け忘れたという経験がある方も、もしかしたらいるかもしれません。「Pro3」では、本文に「添付ファイルをご覧ください」などと書いているのに、添付ファイルがひとつも付けられていないとき、「添付ファイルの付け忘れはありませんか?」という警告を表示します。「Pro3」をお使いになることで、これからはおまぬけな「ごめんなさいメール」を送る必要はなくなる(はずです)。
●送信先メールアドレスのチェック機能
例えば受信メールをうっかりと返信・転送することで、ccに記載されていた本当は情報を伝えるべきでない方にも返信してしまったことは誰にでもあると思います。今回の「Pro3」は送信先メールアドレスによって、警告を表示する設定ができるようにしました。社外のお得意様などを登録しておくことで、うっかり送信してしまうミスを防止できます。
開発中に苦労した点
「Shuriken Pro3」は、上記のほかにも個人ユーザ様に便利な機能追加や改良をたくさん行っています。これらは、開発工程も押し詰まったある夜、スタッフで雑談しているときに妙に盛り上がり、その場で追加することを決めたものです。しかし、今回のバージョンアップでは、多言語対応、S/MIME、 IMAP4対応など、大物の機能追加がすでに決まっていたため、開発者自身の首を絞める結果となりました……。
今後の「Shuriken」
これからも「Shuriken」は、より安全・快適なメーラを目指していきます。どうぞ、ご支援ください。
((株)ジャストシステム)