「FrameDomino」は、登録された動画ファイルから複数のサムネイル（キャプチャイメージ）を生成し、それをそのまま表示することで、より直感的な管理を実現した動画ファイル専用の管理ソフト。アイコンや先頭フレームのみの表示ではないため、動画の内容をイメージしやすい。ハードディスク/フォルダ内の動画ファイルの検索・登録、サムネイルの生成は簡単な操作で行える。

サムネイルを生成するフレーム画像の数は、3〜10フレームの間で設定することが可能。動画ファイル全体を均等に分割した、とびとびの位置のフレームを生成するようになっているので、「先頭が同じでも続きが異なる」といった動画ファイルでも違いを判別できる。対応する動画ファイルは、RM/RAM/RA、MPEG/MPG/MPA/M1V/M2V、AVI/ASF/WMVの各形式。

「FrameDomino」で動画を管理するための手順は、（1）動画を登録し、（2）サムネイル生成を実行、するだけでよい。登録は、ファイル単独でも、動画ファイルを含むフォルダを指定する方法でもよい。また、リムーバブルメディア上の動画ファイルも管理対象にすることもできる。検索範囲を指定して登録を実行するたびに、動画のスキャンが自動的に行われる。サムネイルの生成は、登録されたすべての動画を対象にその時点で行うことも、またあとから未生成分のみを対象に行うことも可能。

メインのファイル管理画面はエクスプローラ風で、左側にフォルダツリー、右側のリストウィンドウには、生成されたサムネイルとともに、ファイルサイズや再生時間、フレームサイズなど、動画ファイルに関するさまざまなプロパティ情報を表示する。選択フォルダ以下のサブフォルダに含まれる動画を同時に表示することも可能だ。

左側のフォルダツリーは、「分類」表示に切り替えることも可能。「分類」では、ファイルが実際に保存されている場所とは関係なしに管理することができるようになっており、テーマごとなどでグループ分けしてまとめて管理できる。グループはユーザが自由に作成できる。

最近のように、TV番組1本まるまる動画ファイルで保存するようなことになってくると、こうした管理方法では破綻が見えてくる。というのは、連続ドラマやアニメなどの場合、毎回同じオープニングで始まることが多く、先頭フレームだけの表示では、どの画像も同じになってしまう。単に動画が再生できるだけでも、先頭数分間は再生してみないと内容の判別ができないからだ。

「FrameDomino」は、さすがに動画専用だけあって、こうした問題をうまく解消してくれる。とびとびとはいえ、動画ファイル全体の画像を表示してくれることで、画像ファイルの違いを確実に見つけることができるからだ。もちろん、ワンタッチで動画再生は可能であるし、連続再生もできるなど、通常のファイル管理ソフトと同様の機能は備えている。

専用に作られているだけあり、やはり「使い勝手は段違い」と思わせられた。

そこで、大量にある動画ファイルの中から、頭の中にあるイメージに該当する動画ファイルを効率よく探すことができ、また、複数の動画ファイルの概要を短時間で視覚的に把握できるように「FrameDomino」を開発いたしました。

開発中に苦労した点
レスポンスと自動化の2点です。頻繁に行う操作は、レスポンスが動画ファイルの登録件数に左右されないようにさまざまな工夫をしています。イメージを生成する等のスポットで行われる操作は、処理を開始すれば画面を監視していなくてもよいように考慮しています。これは当たり前のことのようですが、対象が動画ファイルであるがゆえの苦労がありました。

ユーザにお勧めする使い方
「FrameDomino」を使って動画ファイルを整理するというのではなく、整理できない動画ファイルを「FrameDomino」を使って管理するというイメージがよいと思います。逆に、「FrameDomino」を使えばフォルダやファイル名などどうでもよいと感じるかもしれません。

今後のバージョンアップ予定
すでに複数の案件があります。現状を基本機能と位置づけて、機能を拡張していきたいと考えています。また、ご意見、ご要望などをいただければ幸いです。