数式を含む文書を手軽に作成できるエディタ。変換で出しづらい数学記号も手書き認識で簡単に入力できる。TeXコマンドを使った記述にも対応している。「Infty 数式エディタ」は、数式文書作成をサポートする数式エディタ。数列、根号、微分・積分といった数学特有の構文や、Σ、√、∫といった数学記号、累乗の数値などで使われる添え字など、汎用のワープロやエディタでは表現するのが難しい数式を、簡単な操作で作成できる。入力モードは「数式モード」「テキストモード」の2種類。数式入力だけでなく、通常の文書入力を行うことも可能。モードにより立体/斜体などで区別されるため、どちらのモードで書いたものか一目瞭然だ。
ドキュメントには、数式とともに文字や画像(図、表、グラフ)を混在させることができ、回り込みや並列に配置できる。2段組に対応するほか、文字装飾・配置、ヘッダ作成など、基本的な編集機能を備えている。
数式入力は、キーボードによるコマンド入力、マウス右クリックによるショートカットメニュー選択入力、フリーハンドによる手書き入力の3種類の方法で行える。キーボードの場合は、「\」に続けてTeXで定義されたコマンドを入力し、スペースキーか【Enter】キーで変換・確定する。コマンドを入力すると前方一致で絞り込まれた候補がプルダウンメニューに表示されるので、選択・確定することも可能だ。マウスでの入力は、入力位置で右クリックしてメニューを表示し、「記号・文字一覧」または「数式構文一覧」からカテゴリを選択して入力文字、構文を選択する。
大きな特徴のひとつである手書き入力では、「手書き入力パッド」を表示してフリーハンドで記号、構文を描く。描いた記号は自動認識される。意図するものと異なる記号が表示された場合は、その部分をクリックすることにより、次の候補を表示する。
TeX形式データと完全な互換性を持ち、「LaTeXソースファイル」のインポートとエクスポートに対応する。さらに、プリアンブルの選択・自動生成といったLaTeX設定項目や、LaTeXコマンドの書き込みにも対応しており、「LaTeX対応エディタ」としても利用できる。
インポートできるファイルは、LaTeXソースファイルと独自のXML形式ファイル(iml)。エクスポートは、LaTeXソースファイル、HTML、XML(MathML形式)、テキスト形式、独自形式に対応する。